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2010 年度 実績報告書

中国イスラム哲学形成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20320008
研究機関筑波大学

研究代表者

堀池 信夫  筑波大学, 大学院・人文社上会科学研究科, 教授 (10091927)

研究分担者 井川 義次  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (50315454)
キーワード中国イスラーム哲学 / 王岱輿 / 朱子学 / ムハンマドの神性 / 東西思想交渉 / 理性
研究概要

本研究「中国イスラーム哲学の形成の研究」は、一般にはあまり知られていない中国におけるイスラーム哲学の形成を研究するものであり、平成20年度~平成22年度基盤研究(B)の補助金を受けた。
現在中国にはイスラーム教徒(ムスリム)は約2000万人ほどいる。唐代に先達が入華して以来、宋・元・明と、ムスリムは中国各地に次第に広がっていったが、その間各地に多くのコミュニティを作りつつ、その輪を広げてきた。そうした中国ムスリムの歴史的展開のなかに、イスラームの知的情報がもたらされ、中国の伝統思想との対立や融合をへながら、明代にいたって中国イスラーム哲学者とも称すべき学者たちが継続的に登場してくる。その哲学は、アラブ・ペルシャのイスラーム哲学を承けつつも、中国伝統思想との対決融合を経て、アラブ・ペルシャのイスラーム哲学とは異相なものとなっており、また中国伝統思想にも刺し貫かれているため、中国哲学の独特のヴァリアントというおもむきももっている。まさに独自の哲学的面目を備えるものであった。だが、「中国イスラーム哲学」についての研究はまだその端緒についたばかりという段階である。
本研究においては、とくに中国イスラーム哲学の初期、ないしその形成期について、その具体的思索の内容面にまで踏み込んで研究を進めた。その成果は、以下の11..研究発表(平成22年度の研究成果)にリストアップしたとおりである。また本研究は、当然これで終わりではなく、今後『中国イスラーム哲学の形成』といった著書刊行が目指される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 蒲寿〓小攷-中国イスラーム哲学成立以前のムスリム知識人-2011

    • 著者名/発表者名
      堀池信夫
    • 雑誌名

      多元的世界観の共存とその条件

      ページ: 47-58

  • [雑誌論文] 清真大学の三一構造2010

    • 著者名/発表者名
      堀池信夫
    • 雑誌名

      中国伊斯蘭思想研究

      巻: 3 ページ: 10-82

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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