研究課題/領域番号 |
20320012
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
三谷 真澄 龍谷大学, 国際文化学部, 准教授 (20411275)
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研究分担者 |
若原 雄昭 龍谷大学, 理工学部, 教授 (10183998)
上山 大峻 龍谷大学, 仏教文化研究所, 客員研究員 (00090192)
吉田 豊 京都大学, 文学研究科, 教授 (30191620)
松井 太 弘前大学, 人文学部, 准教授 (10333709)
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キーワード | 旅順博物館 / 大谷探検隊 / 非漢字資料 / 写本 / 中央アジア / 国際情報交換 / 中華人民共和国 |
研究概要 |
1)研究代表者は、海外共同研究者・郭富純氏(旅順博物館館長)、同・王若氏(同副館長)と協力し、共同研究の計画書を作成し、本格的な調査研究を開始した。 2)ガラス板2枚に非漢字資料を夾入した、整理番号「20.1550」から「20.1582」までの433点の資料について、連携研究者・岡田至弘氏、日本写真印刷・橋本禎郎氏よりデジタル撮影に関する専門的知識の提供を受け、龍谷大学図書館の協力も得て、スキャナによる撮影を行った。 3)従来の共同研究によって追加された文書資料は、「20.1520」という新整理番号で一括保管されてきたが、その後、非漢字資料には「20.1524」という別番号が付された。極小断片が多く未整理状態であり、撮影は別途検討することになった。 4)研究代表者は、撮影されたデータに基づき、ブラーフミー文字(若原雄昭氏)、ソグド文字(吉田豊氏)、ウイグル文字(松井太氏)の資料について、当該資料の同定研究に着手した。 5)旅順博物館所蔵資料と同地域から出土した資料を所蔵する機関のうち、本学大宮図書館には、大谷621-627、及び暫定番号628の計8点のガラスに夾入された非漢字資料が知られていたが、これらには旅順博物館所蔵資料と同一の楕円形シールが貼付されており、同系統の資料であることが判明した。上海無憂園でミロノフによって整理された後、何らかの理由で分散したものと考えられる。 6)ベルリン・トルファン研究所に出張し、Feistel所長はじめ、海外共同研究員・Raschmann氏,Reck氏と会談し、研究課題の進捗状況を報告し、情報交換を行った。その他、大英図書館、フランス・国立図書館、ロシア・サンクトペテルブルク東洋学研究所等については、本年度は、International Dunhuang Project(IDP)のWEB上で公開された情報に基づき、非漢字資料の比較調査を行った。
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