研究課題
本プロジェクトでは、年に2回の研究会を開催し、基礎的調査作業ならびに個別研究の情報交換と相互批評を行い、また同時に、可能な限り、明治仏教の史跡訪問や関連領域の研究者による講演も実施している。今年度第1回の研究会は8月に開催され、宗教学会パネルに向けての発表と議論を重ね、同時に国柱会関係の史跡を訪問できた。この成果をもって、9月に日本宗教学会にてパネル「『新佛教』の言説空間、その宗教史・文化史的意味」を開催、古河老川、境野黄洋、毛利清雅に関する研究ならびに本プロジェクトの意義と基本方針を学会に問うことができた。なお、このパネルのレジュメは『宗教研究』82巻4号に掲載されている。第2回の研究会は2月に開催され、『新佛教』同人の伝記調査について発表と情報交換を行い、また岩田文昭氏(大阪教育大)を招いて、『新佛教』とも交流のあった仏教者で日本の精神分析にも影響を及ぼした近角常観についての研究発表を聞いた。この時はさらに清澤満之記念館を訪問できた。基礎的調査作業では、年度当初は『新佛教』デジタル化を予定していたが、今年度末よりすずさわ書店がCD-Rの発売を開始したので撮影作業は不要になったが、『新佛教』CD-R購入ならびに『新佛教』と関係の深い『佛教』誌のデジタル化の予算が必要になっている。また当初予定していた『新佛教』の巻ごとの調査よりも、『新佛教』同人ごとに伝記的な調査を行う方が有効であると判断されたので、各研究分担者が『新佛教』同人を毎年3名調査することにしている。
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宗教研究 82巻4号
ページ: 1040-1045
『佛教學報』、東國大學校佛教文化研究院 第50輯
ページ: 21-47