近代日本における知識人宗教運動の言説空間-『新仏教』の思想史・文化史的研究

2010 年度 自己評価報告書

• 研究課題/領域番号: 20320016
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 宗教学
• 研究機関: 舞鶴工業高等専門学校
• 研究代表者: 吉永 進一 舞鶴工業高等専門学校, 人文科学部門, 准教授 (90271600)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2011
• キーワード: 新佛教 / ユニテリアン / 近代仏教 / 知識人宗教

研究概要

(1)『新佛教』に寄稿する多くの仏教者の伝記的データを集約し、今後の研究の基礎資料とする。
(2)各研究分担者ごとの個別のテーマの考究。これについては当初は以下のようなテーマでスタートした。『新佛教』運動史、古河老川と『新佛教』運動の生成、高島米峰と社会的ネットワーク、『新佛教』における信仰の位相、『新佛教』をめぐる明治のメディア、加藤咄堂と修養運動の系譜、新佛教と宗教教育、日本仏教の「普遍化」への模索。

研究成果

• [雑誌論文] ウィリアム・マクガヴァンと大乗協会 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉永進一
  • 雑誌名: 近代仏教 18号 ページ: 127-145
• [雑誌論文] 国際派仏教者、宇津木二秀とその時代 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉永進一、大澤広嗣、中川未来
  • 雑誌名: 舞鶴工業高等専門学校紀要 46号 ページ: 81-95
• [雑誌論文] 近代日本における神智学思想の歴史 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉永進一
  • 雑誌名: 宗教研究 365号 ページ: 375-395
  • 査読あり
• [雑誌論文] 一九三〇年代の伝統仏教・新興仏教・反宗教運動の交渉と葛藤 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大谷栄一
  • 雑誌名: 日本仏教綜合研究 第8号 ページ: 53-71
  • 査読あり
• [学会発表] 近代仏教史における鈴木大拙 (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉永進一
  • 学会等名: 宗教哲学会第3回学術大会
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2011-03-26
• [学会発表] 「帝国と仏教」、シンポジウム「近代日本の宗教-仏教を中心に」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大谷栄一
  • 学会等名: 日本思想史学会2010年度大会
  • 発表場所: 岡山大学
  • 年月日: 2010-10-16
• [学会発表] パネルディスカッション「近代仏教/メディア/大学」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉永進一、大谷栄一、安藤礼二、岩田真美
  • 学会等名: 日本宗教学会第69回学術大会
  • 発表場所: 東洋大学
  • 年月日: 2010-09-04
• [学会発表] 啓蒙から修養へ-井上円了は仏教を哲学化したか- (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡田正彦
  • 学会等名: 日本宗教学会第69回学術大会
  • 発表場所: 東洋大学
  • 年月日: 2010-09-04
• [学会発表] 近代仏教史研究の現状とその課題 (2010)
  • 著者名/発表者名: 大谷栄一
  • 学会等名: 第18回日本近代仏教史研究会研究大会シンポジウム「問い直される近代仏教」
  • 発表場所: 國學院大學
  • 年月日: 2010-05-22
• [図書] 新アジア仏教史14日本IV近代国家と仏教(「近代仏教の形成と展開」)(末木文美士編) (2011)
  • 著者名/発表者名: 大谷栄一
  • 総ページ数: 61-103
  • 出版者: 佼成出版社
• [図書] Americanization" and "Tradition" in Issei and Nisei Buddhist Publications(in Duncan Ry.ken Williams and Tomoe Moriya eds.) (2011)
  • 著者名/発表者名: Tomoe Moriya
  • 総ページ数: 110-134
  • 出版者: Issei Buddhism in the Americas (University of Illinois Press
• [図書] 忘れられた仏教天文学-19世紀の日本における仏教世界像 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡田正彦
  • 総ページ数: 306
  • 出版者: ブイツーソリューション
• [図書] 場所と産霊 近代日本思想史 (2010)
  • 著者名/発表者名: 安藤礼二
  • 総ページ数: 290
  • 出版者: 講談社