研究課題/領域番号 |
20320019
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研究機関 | 京都文教大学 |
研究代表者 |
鵜飼 正樹 京都文教大学, 人間学部, 准教授 (70192507)
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研究分担者 |
杉本 星子 京都文教大学, 人間学部, 教授 (70298743)
高石 浩一 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (40226733)
松田 凡 京都文教大学, 人間学部, 教授 (90288689)
佐藤 知久 京都文教大学, 人間学部, 講師 (70388213)
鶴見 太郎 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (80288696)
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キーワード | 思想史 / 戦後思想 / ネットワーク / データベース |
研究概要 |
本研究は、比較社会学者・鶴見和子の多方面にわたる業績を、戦後思想史の中に位置づけ、さらに日本の戦後思想史をポスト占領状況という視界から再考する試みである。今年度は、鶴見和子の仕事の全体像を明らかにするための基礎的研究と関連する調査、鶴見和子文庫整理のための基礎作業に着手した。具体的内容は、以下の通りである。 2008年7月25、26の2日にわたり、第1回の研究会を開催し、研究計画全体について討議するとともに、鶴見和子文庫の見学を実施した。 2008年11月1日、2日に開催した第2回研究会では、鶴見和子の研究対象であり、また資料の整理という点でも先進事例である、南方熊楠記念館、南方熊楠顕彰館を見学した。 2009年2月14日に開催した第3回研究会では、連携研究者である遠藤保子、松居竜五両氏と、龍谷大学大学院の溝口佳代氏、研究分担者の佐藤知久氏に報告していただき、研究の分担、資料整理、公開利用方法について議論した。 2009年2月20日の第4回研究会では、鶴見和子とも縁の深い、鶴見良行、宇井純両氏の資料を所蔵する埼玉大学教育研究センターを見学し、資料整理、データベース化の実態を見学するとともに、同センターの藤林泰氏より話をうかがった。 くわえて、京都文教大学図書館では、鶴見和子文庫未公開資料を整理・分類し、データベース化するための基礎作業を進めてきた。 こうした研究会や基礎作業によって、次年度以降の、第2次大戦後の思想潮流をみわたす比較思想史研究へ向かうための基盤づくりができたと考えられる。 なお、本研究の成果の公表としては、西川祐子・杉本星子編『共同研究 戦後の生活記録にまなぶ-鶴見和子文庫との対話・未来への通信』(日本図書センター)の出版、遠藤保子「鶴見和子の舞踊観-鶴見和子文庫を開く-」(第60回舞踊学会大会報告)などがある。
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