研究課題
基盤研究(B)
「ヨーロッパ」および「アジア」という概念が成立し定着していく過程、またこれらの概念に付されたさまざまの正負のコノテーションの変化を、ヨーロッパおよびアジアの諸地域および諸時代の美学的言説・図像・芸術作品・芸術活動に即して明らかにしつつ、現代におけるヨーロッパ-アジアの関係を再考することを目指す。具体的には次の三つの課題を果たす-の課題は、ヨーロッパにおける「ヨーロッパ-アジア」概念の美学的コノテーションを、とりわけ美学的言説の検討をとおして明らかにすることである。第二の課題は、17世紀から19世紀中葉にいたる東アジアの側から「ヨーロッパ-アジア」概念がいかに受容されたのかその過程を美学的に明らかにすることである。第三の課題は、ヨーロッパとアジアの関係が相互的となった20世紀において、ヨーロッパとアジアが単に他者をいかに表象したか、のみならず、他者の目を介して自己をいかに表象したのか、といった相互的=再帰的視点を交えて、「ヨーロッパ-アジア」関係を美学的に解きほぐすところにある。
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The Journal of Asian Arts and Aesthetics Vol.2
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美学芸術学研究 28号
ページ: 179-210
『文明と哲学』日独文化研究所年報 第2号
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International Yearbook of Aesthetics vol 13
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XVIIth International Congress of Aesthetics. Congress Book 1. Panels, Plenaries, Artists' Presentation(Ancara)
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