研究課題/領域番号 |
20320023
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小佐野 重利 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70177210)
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研究分担者 |
秋山 聰 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (50293113)
浦 一章 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (90203596)
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キーワード | 美術史 / 自画像 / ウフィツィ美術館 / ヴァザーリの回廊 |
研究概要 |
2009年8月21日-9月7日の間、研究代表者、2研究分担者、1連携研究者が最初全員で、9月2日以後は研究代表者を除く3名が、ウフィツィ美術館収蔵庫、フィレンツェ歴史・美術・民族人類遺産及びフィレンツェ市国立美術館連合特別監督局の情報管理部および古文書保管部、フィレンツェ国立古文書館等でウフィツィ美術館側研究協力者、館長と部門部長の協力の下、自画像と関連文字資料の現地調査を行った。具体的には、トスカナ大公コジモ3世・デ・メディチによる自画像収集拡充から1980年まで継続して収集された作品に関連する古文献・資料を収集するとともに、収蔵庫で新たに実見する自画像から選択する作品の写真購入および関連資料収集、20世紀初め以降の寄贈もしくは購入作品に関する当時の新聞雑誌等メディアに掲載された記事の探索・収集を行った。併せて、本科研の当初申請書に記したとおり、平成22年度中に本研究成果の一部の一般公開を兼ね、「ウフィツィ美術館自画像コレクション-巨匠たちの秘めた素顔-」展を東京および大阪で開催するために、同美術館館長と作品選定および出品に関する諸条件の交渉を行い、ほぼ同意にこぎつけた。 帰国後、収集した資料・写真に基づき、各自の分担の研究を進めると同時に、上記展覧会出品予定作品の解説準備を兼ねて、写真と文字資料を合体してデジタル編集した調査作品の目録作成を開始した。また前年度の実施計画から持ち越された旧アントニオ・パッツィ自画像コレクションの調査を完了した。以上の調査結果の一部を『美術史論叢』No.26(2010)に論文2本と資料紹介1本(原文および翻訳)として掲載した。
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