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2010 年度 実績報告書

国家もしくは都市の顕彰装置としての自画像コレクションの歴史文化史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20320023
研究機関東京大学

研究代表者

小佐野 重利  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70177210)

研究分担者 秋山 聰  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50293113)
浦 一章  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90203596)
キーワード美術史 / 自画像 / ウフィツィ美術館 / ヴァザーリの回廊
研究概要

平成20年-22年度までの本研究成果の一部を公開するべく、2010年9月11日から11月14日まで東京の損保ジャパン東郷青児美術館、ついで2010年11月27日から2011年2月20日まで大阪の国立国際美術館において特別展「ウフィツィ美術館自画像コレクション-巨匠たちの「秘めた素顔」1664-2010」を開催し、14万人の来館者に研究成果の一部を披露した。開催を機に、日本人作家(草間彌生、横尾忠則、杉本博司)の新作自画像がウフィツィ美術館に寄贈され、一緒に展示されたことは極めて意味深い。展覧会評は、ほとんどの大手新聞やイタリアの新聞(展覧会主催者でもある朝日新聞、日本経済新聞、毎日新聞、産経新聞、SANKEI EXPRESS、およびローマの新聞L'OSSERVATORE ROMANO)、雑誌『芸術新潮』などで取り上げられ、学術的に高い評価を得た。
展覧会は、科学研究費補助金による研究成果の公開であることはもとより、ウフィツィ自画像コレクションの全容を限られた厳選作品で日本に紹介するまたとない機会となるため、カタログを充実させることに殊に意を注いだ。この公開は、ウフィツィ美術館が「昔日の巨匠たちの名品を集めた美術館」だけにとどまらず、このコレクションによって今も全世界の美術活動に目配せを怠ることなく、イタリア、いやフィレンツェ市の芸術施設として世界の芸術文化の振興に寄与していることを示せたことにもっとも意義がある。
同カタログは、研究代表者をはじめ、研究分担者、連携研究者および海外の研究協力者と開催館の学芸員や研究代表者が指導する大学院生・修了者たちが個々の調査に基づいて執筆・翻訳した論考、作品・作家解説、一次資料からなり、イタリア側研究者のために同カタログのイタリア語版も刊行された。さらに、ほかの研究成果は日伊講演会(2010年9月11日、イタリア文化会館)で発表の上、『美術史論叢』No.27(2011)に講演会報告1本、論文2本を刊行した。別に、CR-ROM版成果報告がある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ウフィツィ美術館自画像コレクション展開催記念と平成20-22年度科学研究費補助金・基盤研究(B)の研究成果一部公開を兼ねた日伊講演会の報告2011

    • 著者名/発表者名
      小佐野重利
    • 雑誌名

      美術史論叢

      巻: 27 ページ: 134-131

  • [雑誌論文] ウフィツィ美術館自画像コレクションの毀誉褒貶-2、3の考察2011

    • 著者名/発表者名
      小佐野重利
    • 雑誌名

      美術史論叢

      巻: 27 ページ: 130-113

  • [雑誌論文] ポストモダン時代の自己表象2011

    • 著者名/発表者名
      田中正之
    • 雑誌名

      美術史論叢

      巻: 27 ページ: 112-103

  • [図書] ウフィツィ美術館自画像コレクション-巨匠たちの「秘めた素顔」1664-20102010

    • 著者名/発表者名
      小佐野重利、田中正之編
    • 総ページ数
      257
    • 出版者
      朝日新聞社

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公開日: 2012-07-19  

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