研究課題/領域番号 |
20320026
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 |
研究代表者 |
澤田 むつ代 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 特任研究員 (40215918)
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研究分担者 |
高橋 裕次 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部・博物館情報課, 課長 (00356271)
丸山 士郎 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部・博物館教育課・教育講座室, 室長 (20249915)
浅見 龍介 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部・調査研究課・東洋室, 室長 (30270416)
西山 厚 奈良国立博物館, 学芸部, 部長 (10167570)
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キーワード | 上代裂 / 博物館史 / 正倉院宝物 / 正倉院宝物模織 / 正倉院宝物模写 / 裂帖 |
研究概要 |
1.昨年度に引き続いて東京国立博物館(以下、東博)が所蔵する正倉院裂等の調査とデータの整理 東博が所蔵する約1,300点(法隆寺裂を含む)の上代裂に関して、昨年度に引き続き、作品の名称、品質形状、法量、技法、文様、用途、保存状態といった作品そのものに関する調査を継続するとともに、記録を行なった。なお、織物技法としての文丈、〓間幅、染物技法には文様1単位の寸法も付し、作品本体を立体的、かつ詳細に捉えるようにした。それと平行して、東博所蔵の正倉院関係の模織と模写、裂帖について外部のカメラマンによる撮影と作品の調査、記録を継続して行なった。なお、東博所蔵の正倉院裂等に関しては、量的に膨大なこともあり、未整理品と呼ばれている作品についてはすべてに渡って撮影と調査等を終了することができなかった。 2.東博および東博他で所蔵する正倉院関係資料の調査 東博においては、博物館草創期から現在にいたるまで、正倉院に関わるさまざまな資料を保管している。また、外部機関、とりわけ宮内庁書陵部等が所蔵する関係資料については、量が非常に多いこともあり、その資料の把握に努めたが、まだ十分に調査を終了するにいたっていない。 3.これまでに撮影及び調査が完了した正倉院裂および、裂帖、模織、模写、歴史資料等について、織物や染物の微妙な色合いを重用視するうえからも、カラー図版とし、各作品の詳細なデータを盛り込んだ報告書(182頁)を刊行した。なお、予算に制約があり、紙面の都合ですべての作品について詳細なデータを盛り込むことができなかった。
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