研究課題/領域番号 |
20320033
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
長田 謙一 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (20109151)
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研究分担者 |
楠見 清 首都大学東京, システムデザイン学部, 准教授 (30514004)
久木元 拓 首都大学東京, システムデザイン学部, 准教授 (90514092)
山口 祥平 首都大学東京, システムデザイン学部, 助教 (60376910)
後小路 雅弘 九州大学大学院, 人文科学研究院, 教授 (50359931)
加藤 薫 神奈川大学, 経営学部, 教授 (40291968)
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キーワード | プロパガンダ / 美術 / 冷戦 / 国際美術展 / アートプロジェクト / 日本 / アメリカ / 東西ドイツ |
研究概要 |
I 本年度も研究例会をセミ・オープンで行うことで、それぞれ研究成果の発表の場としての性格をも有するようにして研究を進めている。本年度は3回の研究例会で個別研究成果を報告し討議をおこなった。(1)8月新潟:久木元・長田・山口が越後妻有トリエンナーレにかかわり報告・討議、(2)12月福岡(コーディネイト後小路):後小路・藤川・久木元、さらにゲストとして五十嵐里奈・岸清香が福岡アジアトリエンナーレを軸に報告し、討議、(3)2010年1月東京:鴻野(カバコフ)・山本(USAにおけるボイス評価)・長田(東西ドイッ美術)が報告し討議。前二例会では、現代の国際アート展をプロパガンダとアート問題の現代的結節点と仮説しつつ研究討議をおこなった。 II 並行して、分担研究者・協力者がそれぞれ独自に研究成果を書籍・論文・評論等の形で成果発表。研究代表者長田は、バウハウスの受容展開を戦中・戦後のプロパガンダ問題の焦点に位置づけた論文、原田直次郎等を社会的連関の中で再検討する論文を発表し、また現代美術・デザインシステムを特に美術教育に引き寄せた地点から継続的に論文を発表。研究分担者では、(1)各国のプロパガンダに関して、吉見が戦後日本の天皇とアメリカとの関係、後小路は戦時中仏領インドシナ・日本の美術交流、木田は戦後日本冷戦期成立する「伝統工芸」の源泉、加藤は中南米・北米におけるチェ・ゲバライコン、鴻野はロシアのアーティストカバコフ、山本はアメリカにおけるJ.ボイス評価、三宅はドイツの記憶文化および日本における「愛国心」、竹中は戦後アメリカのミニマルアートにそれぞれかかわって論文等を発表した;(2)国際展・コミュニティアートの展開に関して、藤川が国際展、久木元・神野・山口がアートプロジェクトに関して成果を著書・論文等で発表し、(3)現代文化の主要アスペクツにかかわり、小林が文化政策、楠見が書籍・電子書籍・デザインとのかかわりでそれぞれ成果を発表した。
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