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2010 年度 実績報告書

染め型紙のジャポニスムへの影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20320035
研究機関日本女子大学

研究代表者

馬渕 明子  日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (30114656)

研究分担者 池田 祐子  独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 主任研究員 (50270492)
高木 陽子  文化女子大学, 服装学部, 教授 (60307999)
キーワード染め型紙 / ジャボニスム / デザイン
研究概要

海外調査として、馬渕は9月にポーランド・クラクフの日本マンガ美術技術博物館で型紙コレクションの調査を行い(長崎と手塚が同行)、同月パリ・装飾美術館の型紙コレクションの調査を行った(長崎が同行)。パリ装飾美術館での調査は2009年度から計3度におよび、全1500点の型紙の詳細な調書を作成して今後の研究に役立てるデータをまとめた。池田は前年度末に調査を行ったチェコとハンガリーにおける型紙コレクションについて、その調査結果を取りまとめ、また、ドレスデン工芸博物館、ハンブルク工芸博物館、ヴュルテンベルク州立博物館、オーストリア応用美術館において、主に型紙からの影響が認められる美術・工芸作品の調査を行った。新たにスイス国内の型紙コレクション(主にベルン歴史博物館)の聞き取り調査を行った。高木は、9月と3月にグラスゴー、エディンバラ、ロンドン、ブリュッセルで、型紙とその影響の調査を行った。
これらの調査の結果、まず型紙そのものの歴史的な変遷に関して、連携研究者である長崎巌が新知見を発表し、また池田と馬渕は永井隆則編『デザインの力』において各1章を担当した。馬渕は「KATAGAMIというデザインの力」においてイギリス、アメリカ、イタリアなどのデザイナーが型紙をどのようなコンセプトでデザインに応用したかを論じ、池田は「<デザイン>前夜」の章を担当して20世紀初頭にドイツにおいて工芸kunstgewerbeという用語概念に関するいくつかの議論を提示し、のちにデザインという用語に取って代わられるこの語の意味しを論じた。また高木はロンドンのデザイン工房シルヴァー・スタジオで、型紙ないしは日本の平面デザインがどのような作品にどのような原理で応用されたか、またそれらの社会的意味を論じた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] シルヴァー・スタジオのジャポニスム:日本趣味、パターン、技術2011

    • 著者名/発表者名
      高木陽子
    • 雑誌名

      文化女子大学紀要 服装学・造形学研究

      巻: 第42集 ページ: 51-60

  • [雑誌論文] 染型紙の編年に関する試論(その1)2011

    • 著者名/発表者名
      長崎巌
    • 雑誌名

      共立女子大学家政学部紀要

      巻: 第57号 ページ: 41-63

  • [雑誌論文] 海外所蔵の日本の染型紙の調査研究-チェコとハンガリー2010

    • 著者名/発表者名
      池田祐子
    • 雑誌名

      京都国立近代美術館研究論集『CROSS SECTIONS』

      巻: 第3号 ページ: 64-70

  • [図書] デザインの力(馬渕37-53頁)(池田115-132頁)2010

    • 著者名/発表者名
      馬渕明子・池田祐子, 他(共著)
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      晃洋書房

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公開日: 2012-07-19  

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