研究課題/領域番号 |
20320036
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
MELNIKOVA Irina 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 教授 (10288607)
|
研究分担者 |
諫早 勇一 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 教授 (80011378)
高木 繁光 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 教授 (00288606)
楯岡 求美 神戸大学, 大学院・国際文化学研究科, 准教授 (60324894)
|
キーワード | 多文化 / イメージ研究 / ロシア / 亡命文化 / 映画論 / 演劇 / 大衆芸能 / 文化的アイデンティティ |
研究概要 |
研究期間の最終年度に当たる平成23年度は、1920-50年代を研究の中心に据えて、「ロシア」イメージが見られる映画と演劇、および亡命ロシア人の映画・音楽・演劇関係者についての資料を収集し、その分析を行った。なお、Melnikovaはコロンビア大学図書館でロシアのオペラ・バレエのレパートリーの上演記録を調査し、もともとロシア人だったオペラ・バレエの歌手・ダンサーについてのデータをまとめるとともに、ヨーロッパ・アメリカ・アジアの映画に出演したロシアの俳優・大衆芸能の演技者に関する情報を収集したが、このほか、諫早はプラハのスラブ図書館で亡命ロシア演劇についての調査を、高木は釜山で国際映画祭に関する調査を行っている。 研究会としては2012年2月17日-18日に、3つの科学研究費補助金(本研究のほかに「辺境と異境-非中心におけるロシア文化の比較研究」:研究代表者・望月恒子と「近代ロシア文学における「移動の詩学」」:研究代表者・諌早勇一が参加した)による合同研究会「亡命と移動の視点から見たロシア」を北海道大学で開催して、Melnikovaと諌早が亡命ロシア人の映画、演劇に関するこれまでの研究成果を発表したが、これらは5月に北海道大学から刊行される研究成果報告集に掲載される予定である。 このほか、MelnikovaはASPACやEAJSの国際会議で報告を行い、国内外の研究誌にも映画や文学に関する論考を寄せているし、諌早はロシアで刊行された雑誌や大学の紀要に、亡命ロシア人にかかわる研究成果を発表し、高木は大学の紀要に映画に関する論文を載せ、楯岡は亡命ロシア人演出家に関する研究をまとめようとしている。
|