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2008 年度 実績報告書

中近世芸備地域の文芸とその社会的基盤に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20320038
研究機関県立広島大学

研究代表者

樹下 文隆  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (70195337)

研究分担者 秋山 伸隆  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (60142337)
石川 一  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (80193283)
松井 輝昭  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (70310836)
五條 小枝子  県立広島大学, 総合教育センター, 助教 (20118045)
キーワード国文学 / 日本史 / 書誌学 / 文献学
研究概要

1.大日本古文書所収「毛利家文書」から文化政策に関わる記述の抽出作業を行い、終了した。次に、山口県文書館毛利家文庫所蔵文書より、同様の抽出作業を現在継続中である。
2.広島県史所収「厳島文書編」から文化政策に関わる記述の抽出作業を行い、厳島野坂家分については終了した。現在、野坂家分について継続中である。
3.広島県竹原市吉井家所蔵典籍について書写・伝来事情を調査した。広島県安芸太田町井上家所蔵典籍について、現在調査を継続中である。
4.樹下と秋山及び研究協力者の西本寮子は、各種学会で研究者と芸備地域の文芸資料についての情報交換を行う他、研究機関、文庫・図書館及び個人蔵書家を訪問し、情報提供をお願いした。
5.芸備地域の社寺縁起のうち、「厳島縁起」について、山口大学付属図書館本、広島某家本の2種の伝本を見出し、精査した。現在、ほぼ翻刻作業を終了した。
6.芸備地域で流布したと思われる毛利家関連資料のうち、「元就記」の伝本を探索し、新たに2種の関連資料を見出した。
7.樹下は、「永禄四年雄高山日記」を手がかりに、この時期に文化的な職能者を家臣団に組み込んだと推論し、学会で発表した。また、毛利氏が室町幕府重臣渋川氏を厚遇し、室町幕府の文化事業に関与した大和宮内の子孫が毛利家に仕えた事実を突きとめた。彼らが毛利氏の文化政策に与えた影響を、現在調査中である。
8.江戸期に浅野長晟が浅野氏の故地、近江で神社を造営したこと、戦国武将の家が、所領を替えられながらも室町写本を今まで保持している例を知り、毛利氏はもちろん、近江・紀州に関わった浅野氏、後に下総結城に移った備後福山藩水野家、武蔵忍に移った福山藩松平家など、関係地域にも芸備関連資料のある可能性に気づいた。今後、こうした大名家の移動先にも注意を払っていきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 厳島研究の成果と課題-戦国期研究の立場から-2009

    • 著者名/発表者名
      秋 山 伸 隆
    • 雑誌名

      厳島研究(広島大学) 5

      ページ: 68-74

  • [学会発表] 「毛利元就父子雄高山城滞留日記」をめぐって2008

    • 著者名/発表者名
      樹 下 文 隆
    • 学会等名
      藝能史研究會第四十五回大会
    • 発表場所
      同志社女子大学今出川C
    • 年月日
      2008-06-01
  • [学会発表] 厳島の能楽と桃花祭神能の成立をめぐって2008

    • 著者名/発表者名
      樹 下 文 隆
    • 学会等名
      能楽学会第七回大会
    • 発表場所
      早稲田大学大隈小講堂
    • 年月日
      2008-05-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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