研究課題
1、毛利家文書中の藩校明倫館関係資料、諸家文書等から、毛利氏領内における文化政策に関わる記述の抽出作業を行った。2、厳島文書等の芸備地域に関係する文書類から、文化政策に関わる記述の抽出作業を行った。また、毛利輝元時代の御嶋廻に関する新史料や『房顕記』の新伝本を発見・紹介した。3、広島県安芸太田町井上家所蔵典籍について典籍略目録を作成した。書写・伝来事情を精査した後、発表する予定である。続いて三原市立中央図書館所蔵文書群について、現在調査を継続中である。4、翻刻を終えた井上家旧蔵『厳島縁起』を『宮島学センター年報』に紹介した。同系統伝本についての研究をほぼ終えていたが、新たな伝本が広島大学蔵本として紹介された(『厳島研究』6号)ので、それとの比較対象を行うことにしたい。また、別系統の伝本として、すでに翻刻を終えている山口大学蔵本と同系統伝本との比較作業を並行して行っている。5、新たな『元就記』の写本を発見した。現在、翻刻作業を終えて島原松平文庫本、山口県文書館本等の諸伝本との比較作業を行っている。6、保田家文書を中心に、城下町広島における町人の文化活動を継続して調査している。その結果、上方の文化人と交流を示す多くの資料を発見した。7、浅野家済美録を精査し、広島藩の文化行政に関する記述の抽出作業を行っている。すでに長政・幸長・長晟については調査を終え、寛永19年以降を継続して調査している。8、すでに二年目を終え、『厳島縁起』『元就記』、連歌資料、能楽資料について、研究の見通しが立った。また、芸北、芸南の資料を視野に入れることができた。周防・長門・安芸・備後については、研究終了年度までに一通りの調査をできる見通しである。
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宮島学センター年報 1
ページ: 29-40
ページ: 12-28
県立広島大学人間文化学部紀要 5
ページ: 147-160
ページ: 41-47
ページ: 132-146