研究課題/領域番号 |
20320045
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
武藤 浩史 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (40229935)
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研究分担者 |
大貫 隆史 関西学院大学, 商学部, 准教授 (40404800)
河野 真太郎 一橋大学, 大学院・商学研究科, 講師 (30411101)
佐藤 元状 慶應義塾大学, 法学部, 准教授 (50433735)
秦 邦生 津田塾大学, 学芸学部, 専任講師 (00459306)
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キーワード | イギリス / 帝国 / 1950年代 / モダニズム / メディア |
研究概要 |
本研究は、第二次世界大戦から現代に至る20世紀の歴史的変化の分水嶺にあたる1950年代に焦点をあて、20世紀後半のイギリス文化のダイナミクスを複数のメディアを横断するやり方で、歴史的かつ総合的に把握することを目的とする。本研究の最終年度に相当する平成22年度は、これまでの各自の資料収集とその読解、および研究会での集団的な検討の成果を以下の三つの方向でまとめていくことになった。 (1)日本英文学会第82回大会(2010年5月29日、於神戸大学国際文化学部)にて、研究分担者の大貫隆史、河野真太郎、佐藤元状、秦邦生が、「1950年代英文学を歴史化する一帝国・モダニズムの遺産、そして階級・文化・メディア」というタイトルのシンポジウムを行った。 (2)研究代表者、研究分担者が中心となって、20世紀後半のイギリス文化をパノラマ的かつダイナミックに描き出す、文化史教科書『愛と戦いのイギリス文化史1951-2000』(2011年9月出版予定、慶應義塾大学出版会)の出版準備を進めた。同書の編集においては、川端康雄氏(日本女子大学)の協力を得て、日本女子大学、慶應義塾大学三田キャンパス、関西学院大学丸の内キャンパスにて、定期的に編集委員会を開催した。 (3)上記のふたつの研究成果にまとめきれない、各自の資料収集およびその読解の成果を学術論文、研究書のかたちで公表した。 本研究の意義および重要性は、(1)英文学研究において、20世紀後半の英文学を重要な研究分野として確立した点、(2)20世紀後半のイギリス文化の諸相をメディア横断的な方法で提示した点にある。文化史教科書『愛と戦いのイギリス文化史1951-2000』の出版は、研究のみならず、教育の側面においても、多大な貢献となるだろう。
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