研究課題
本研究の目的は、英米文学および文化の研究を通じて、英米圏における「<日本幻想>の胚胎・生成とインパクトの諸相を総合的かつ具体的に検証する」ことにある。研究体制は、研究班A(理論系)と研究班B(歴史糸)の2グループを編成し、それぞれグループ責任者を配置して、研究体制を管掌するとともに、各メンバーの個別研究に関しては研究代表者が包括する研究体制を構築した。第1回合同研究会(琉球大学)を7月30日(水)〜8月1日(金)の日程で開催し、本研究プロジェクトのもっとも重要な理論的基盤を成すエドワード・サイード『オリエンタリズム』を初めとする基本文献の批判的検討を行うとともに、各メンバーの個別研究に関する報告を受けた。第2回合同研究会(愛媛大学)は年度末に当たる2009年3月26日(木)〜28日(土)の日程で開催し、第1回合同研究会における知見、課題の再設定を踏まえた研究活動を行った。具体的には、以下のような題目のもとに、研究報告と討議を進めた。研究班A:表象/反表象生成過程における理論の検討(笹田直人)、「発見の物語」と時間旅行(野田研一)、江戸の清浄空間-予備的問題として(中村邦生)研究班B:日本を描く英米の児童書(高田賢一)、人の移動とペリー(山里勝己)、バーナード・リーチと日本幻想(久守和子)、戦略としての〈日本〉:カズオ・イシグロと幻想の故国」(中川僚子)、京都・無隣庵の造園:逆輸入された庭園(木下卓)研究班Aでは、他文化、異文化をめぐる表象が、植民地主義的文脈の中で、反表象として当該文化によって再提示されると同時に、それが「伝統の発明」やセルフ・イメージとして結果するプロセスを検討した。研究班Bでは、主に19世紀後半以降の表象/反表象プロセスを、各自の研究課題に即して検討した。
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World Literature Today : Literature, Culture, Politics 83(1)
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持続可能な未来のための異文化コミュニケーション学一明日の国際理解教育への試案
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