研究課題/領域番号 |
20320047
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
岡室 美奈子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10221847)
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研究分担者 |
三神 弘子 早稲田大学, 国際教養学術院, 教授 (20181860)
八木 斉子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10339666)
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キーワード | アイルランド演劇 / ベケット / フランク・マクギネス / 北アイルランド / IASIL / W・B・イェイツ / トム・マーフィー |
研究概要 |
毎月アイルランド演劇の研究会を行なったほか、岡室は、W.B.イェイツがサミュエル・ベケットの演劇に与えた影響について視聴覚テクノロジーやオカルティズムという視点から研究を進め、その成果は、オランダで刊行されている国際的学術誌Samuel Beckett Today/Aujourd' hui第19号に掲載された。本誌は、岡室がチーフエディターとして、アメリカ、フランス、オーストラリア、オランダの研究者とともに編集したものである。2009年3月にはUniversity College Dublin(UCD)において資料調査を行なうとともに、アイルランド文学・演劇研究第一人者で本研究課題の海外研究協力者であるDeGlan Kiberd教授と今後の研究方針や出版についてのミーティングを行なった。また、ベケットの戯曲Rockabyの翻訳を若手研究者とともに行ない、実際の上演について考察するとともに若手の育成をはかった。 三神は2007年度から2008年9月までUCDにおいてDeclan Kiberd教授、Anthony Roche教授らと共同研究を推進しつつ、トム・マーフィーの『飢饉』を中心とする初期の作品から、1998年の『通夜』、2000年の『家』に至るまでの作品について網羅的な研究を進め、『飢饉』に関する論考をポルトガルの学会で口頭発表したほか、『演劇映像学2008』に掲載した。また、lrish Society for Theatre Research(ISTR)において、イェイツの初期の戯曲におけるカーテンの意味について考察し、発表した。 八木は、イギリスのウォリック大学図書館と大英図書館でアイルランド演劇に関する資料を閲覧し、フランク・マクギネスらのアイルランド演劇における声や音響を中心に研究を進め、マクギネスの『イノセンス』に関する論考を『英文学』に発表した。
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