研究課題/領域番号 |
20320054
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西川 智之 名古屋大学, 大学院・国際言語文化研究科, 教授 (20218134)
|
研究分担者 |
越智 和弘 名古屋大学, 大学院・国際言語文化研究科, 教授 (60121381)
田所 光男 名古屋大学, 大学院・国際言語文化研究科, 教授 (40179734)
長畑 明利 名古屋大学, 大学院・国際言語文化研究科, 教授 (90208041)
藤井 たぎる 名古屋大学, 大学院・国際言語文化研究科, 教授 (00165333)
松下 千雅子 名古屋大学, 大学院・国際言語文化研究科, 准教授 (90273200)
|
キーワード | 英米文学 / 独文学 / 仏文学 / 芸術諸学 / 世紀転換期 / 境界 / ユダヤ人 / ジェンダー |
研究概要 |
4ヵ年計画の研究の3年目にあたるため、前年度までと同様に資料の収集を続けるとともに、連続シンポジウム・講演会を開くなどして各自の研究成果のとりまとめに着手した。 10月29日・11月1日には、カナダのサイモン・フレーザー大学のサッシャ・コルビーし氏を招き、アメリカ出身のモダニスト詩人H.D.についてセミナー、パフォーマンス+講演会を開催し、20世紀初頭のモダニズム文学にみられる「越境」というテーマについて討論を行った。 11月3日には「世紀転換期ドイツ・オーストリアの芸術運動」というテーマで、シンポジウムを行った。総合芸術観やジャポニスム、あるいは当時としては画期的な展示空間などに焦点を当て、また、いくつかの芸術誌の比較を通して、世紀転換期芸術運動の多様な側面について議論を行った。 12月には愛知県立大学音楽学部との共催で、「境界の消失と再生-現代音楽の諸相」というタイトルで講演会+パフォーマンス、ワークショップを行った。4日が愛知県立芸術大学の小林英樹氏、井上さつき氏を加えた20世紀初頭の芸術をめぐる問題についてのシンポジウムと、ミッシェル・シェリー氏(バトラー大学教授)による講演会+パフォーマンス。5日にはシェリー氏のほか、ゼーン・メリット氏(ギタリスト)、佐々木みほ氏(ピアニスト)を加え、学生とのワークショップを行った。非常に刺激的な企画であった。 こうしたシンポジウムの成果なども含め、最終年度に向けて各自の研究の深化を図るとともに、研究の総合化を目指して研究を続けた。
|