研究概要 |
日本語学習者,日本語母語話者(成人及び幼児)を対象として、言語の処理・学習に共通して関わる認知神経メカニズムを探る研究を実施した.研究成果をまとめて日本,アメリカ,中国,韓国において学会,シンポジウム及び招待講演においで発表した.海外から関連合野の研究者を招聘して研究情報の提供を受け,意見交換を実施した.具体的な活動は次の通りである.(1)日本語母語話者(成人)を対象として,3項動詞文の処理過程を探るための読文時間計測実験を実施した.(2)日本語母語話者(幼児)を対象として,動詞語彙概念の習得過程を探る実験を実施した.(3)前年度までの研究成果を,中国北京大学において開催されたTheoretical East-Asian Linguistics Workshop 6 (TEAL6)における実験言語学研究チュートリアルセッションにおいて発表した.(4)米国南カリフォルニア大学において開催されたWorkshop on Formal Altaic Linguistics 5 (WAFL5)において3項動詞文の処理過程に関する研究内容を中心とした招待講演を実施した.(5)中国北京大学Center for Brain and Cognitive Sciencesから蒋暁鳴研究員を招聘して,言語処理の事象関連電位計測研究に関する情報交換を実施した.(6)韓国慶煕大学校においで開催された2010 International Symposium on Language and Linguisticsにおして,事象認知と言語化に関する研究内容を中心とした招待講演を実施した.(7)電気振興会館(東京都)において開催された国際ワークショップMental Architecture for Processing and Learning of Language を企画,運営し,言語の処理と学習研究に関する情報提供及び意見交換を実施した
|