• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 自己評価報告書

日本語における名詞句と動詞の統合過程に関する心理言語学的研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20320061
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 言語学
研究機関九州大学

研究代表者

坂本 勉  九州大学, 人文科学研究院, 教授 (10215650)

研究期間 (年度) 2008 – 2012
キーワード心理言語学 / 事象関連電位(ERP)
研究概要

本研究の目的は、日本語の文理解における名詞句と動詞の統合過程を心理言語学の観点から考察することである。特に、脳波の一種である事象関連電位(Event-Related Potentials, ERP)を指標として、脳内での時空間特性を検討することによって、文理解に関する理論的・実証的研究を行う。
例えば、「太郎が転んだ」に対して、「*太郎を転んだ」ではどのようなERPが惹起されるかを観察することによって、この非文法性がどのような原因によって生じるかを明らかにすることが可能である。なぜならば、形態的・意味的・統語的な逸脱のそれぞれに対応する特定のERP成分が明らかになりつつあるからである。よって、名詞句と動詞の統合が困難である状況を引き起こす原因が形態・意味・統語のいずれか、またはいくつかの組合せであるかが解明できる。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2011 2010 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (3件) 備考 (4件)

  • [雑誌論文] 自他動詞と格助詞の組合せに対する母語話者の容認性判断-異なる集団間の比較-2011

    • 著者名/発表者名
      坂本勉・荒生弘史・諏訪園秀吾
    • 雑誌名

      『文学研究』(九州大学人文科学研究院編) 108

      ページ: 31-48

  • [雑誌論文] 日本語の空主語文処理における格と意味役割:実験課題における処理水準の相違2010

    • 著者名/発表者名
      坂本勉
    • 雑誌名

      『文学研究』(九州大学人文科学研究院編) 107

      ページ: 137-156

  • [雑誌論文] ニ格動詞を含む関係節における処理負荷を増大させる原因について2009

    • 著者名/発表者名
      坂本勉・安永大地
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告[思考と言語] TL2009-13

      ページ: 27-32

  • [雑誌論文] 言語学者はなぜ『対称性』に興味を示さないのか?2009

    • 著者名/発表者名
      坂本勉
    • 雑誌名

      認知科学 16(1)

      ページ: 142-147

  • [学会発表] ニ格動詞を含む関係節における処理負荷を増大させる原因について2009

    • 著者名/発表者名
      坂本勉・安永大地
    • 学会等名
      思考と言語研究会(TL)
    • 発表場所
      於九州大学21世紀プラザII
    • 年月日
      2009-07-18
  • [学会発表] ガ格三連続文の処理に有生性が及ぼす影響について2009

    • 著者名/発表者名
      坂本勉・安永大地
    • 学会等名
      日本言語学会第138回大会
    • 発表場所
      神田外語大学
    • 年月日
      2009-06-20
  • [学会発表] 日本語における名詞句と動詞の統合過程に関する言語学的諸問題2008

    • 著者名/発表者名
      坂本勉
    • 学会等名
      日本生理心理学会第26回大会
    • 発表場所
      琉球大学
    • 年月日
      2008-07-05
  • [備考] 坂本勉(2008)<講演>「言語理論と日本語」西田龍雄先生傘寿記念リレー講演会『現代言語学の潮流と西田門下』於ユーラシア文化研究センター(羽田記念館)2008年11月22日

  • [備考] 坂本勉(2010)「脳から見えてくる言語の姿とは?」日本言語学会第141回大会 公開シンポジウム「脳科学と言語学の対話」於東北大学2010年11月28日

  • [備考] 坂本勉(2010)<特別講義>「言語心理学-失語症から見た言語運用の脳内メカニズム」 於福岡市ももちパレス第117回メンタルケア・スペシャリスト養成講座 2010年1月24日

  • [備考] 坂本勉(2011)<特別講義>「言語心理学-失語症から見た言語運用の脳内メカニズム」 於福岡市ももちパレス第118回メンタルケア・スペシャリスト養成講座2011年1月9日

URL: 

公開日: 2012-02-13   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi