研究課題/領域番号 |
20320062
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
藤代 節 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (30249940)
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研究分担者 |
庄垣内 正弘 京都産業大学, 文化学部, 教授 (60025088)
早津 恵美子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (60228608)
沈 力 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (90288605)
岸田 文隆 大阪大学, 言語文化研究所(研究院), 教授 (30251870)
岸田 泰浩 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 准教授 (40273742)
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キーワード | 言語接触 / アジア / チュルク語 / 二言語併用 / 中国少数民族 / アラブ語圏 / 旧ソ連邦 / アルタイ諸語 |
研究概要 |
20年度は初年度であったので、本科研課題に携わる研究代表者、分担者、連携研究者、研究協力者合計11名がまずそれぞれに分担した担当地域における言語使用状況を把握した上で、研究代表者を中心にメール等で研究実施について打ち合わせを行った。本研究課題の参加者は大半が既に分担地域で言語研究上の学術的実績をあげているので、本研究課題である「多重言語使用」から「言語生態」を考えるというテーマに速やかに取り組むことができた。 20年度の実績としては、研究計画に沿った形で進め、年度途中で既に出版物などを公刊あるいは公刊準備を行う段階に入っているメンバーもいる。以下に今年度の各メンバーの実績内容を研究計画段階から設定している地域グループ毎に掲げる: (東/極東アジア)早津は主に現代日本語の使用状況について特に語彙研究において非日本語話者の語彙習得教育の観点も入れて研究を行った。岸田(文)は江戸時代の日朝通信関連資料等から当時の言語接触の痕跡を整理した。沈は中国領内の漢語諸方言を扱う一方で、日中間の言語接触にも言及した。(中央アジア)庄垣内はウイグル文献について、角道*は中国内の蒙古系言語について、大崎紀子**はキルギス語について、それぞれ言語接触の観点から研究を進めた。(北アジア)藤代はサハ語について、橋本勝**はモンゴル国の蒙古系言語について言語接触と二言語併用の観点から研究を進めた。(南アジア)澤田*はミャンマー国を中心にチベットビルマ系諸語の野外調査によりここ1世紀程度の言語使用について調査研究を行った。(西アジア)岸田(泰)はアルメニア語について、ディアスポラ後の言語変容について研究を進め、近藤智子**はドバイ国におけるアラビア語若者ことばの調査を行い、言語使用環境の変化をリアルタイムでとらえる調査に従事した。 ※文中、*は蓮携研究者、**は「研究計画調書」に記載した研究協力者
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