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2009 年度 実績報告書

パプア諸語の比較言語学的研究-南ブーゲンヴィル諸語と東シンブー諸語を対象として

研究課題

研究課題/領域番号 20320065
研究機関総合地球環境学研究所

研究代表者

大西 正幸  総合地球環境学研究所, 研究部, プロジェクト上級研究員 (10299711)

研究分担者 千田 俊太郎  京都大学, 文学研究科, 非常勤講師 (90464213)
キーワードパプア諸語 / 比較言語学 / ブーゲンヴィル / シンブー
研究概要

大西(研究代表者)、千田(研究分担者)、稲垣和也(連携研究者)は、4月から7月にかけて、前年度得たデータの整理分析を続けながら、8月のブーゲンヴィルおよびシンブーでの現地調査に向けて、寺村(連携研究者)や研究協力者との間で調査計画の詳細の検討を行った。
大西は、7月30日から1週間、オーストラリア在住の新たな研究協力者Elsie Makino(ナーシオイ語コンガラ方言話者)との語彙調査を行なった。その後、ポートモレスビーにて、オーストラリア在の研究協力者Therese Minitong Kemelfieldと稲垣と合流。三名で8月10日にブカ島に行き、ブーゲンヴィル南部の情勢に関する情報を収集。
そのあと、全員でブーゲンヴィル南部に向かう。千田が8月17日に合流。大西はアラワ在住のWilliam Takakuの協力を得て、その周辺の人々からナーシオイ語データを収集。また、今後の共同研究の打ち合わせを行なう。他の3名もそれぞれフィールドに入り、稲垣はナゴヴィシ・シベ語、Kemelfieldはモトゥナ語、千田はエイヴォ語の調査を行なった。
帰途、ブカ島にてナーシオイ語研究者のConrad Hurdに会い、彼の辞書の編集/作成に協力することを決める。(その辞書原稿を、稲垣が帰国後データベース化した。)ポートモレスビーでは、稲垣はナゴヴィシ・シベ語、大西とKemelfieldはバイツィ語話者との間で調査を行なった。千田は8月27日から東シンブー諸語の現地調査に入り、9月19日まで調査を継続した。
帰国後すぐ、大西・千田・稲垣・寺村の四者で現地調査報告を行い、収集した言語データの整理分析をはじめた。寺村は、GPSの情報を集約し、言語地図の作成を進めた。
稲垣が9月、千田が12月、大西が1月の「記述言語研究会」で、その成果を報告、稲垣と大西はその成果を『地球研記述論集』にまとめた。
なお、千田は、22年2-3月に、シンブーにて、1ヶ月間の補足調査を行なった。
(なお、千田の調査は、一部、「若手研究」の科研費によっている。)

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] ナゴヴィシ・シベ語の類別詞2010

    • 著者名/発表者名
      稲垣和也
    • 雑誌名

      地球研言語記述論集 2

      ページ: 135-164

  • [雑誌論文] モトウナ語におけるCi/Cu音節の短縮化2010

    • 著者名/発表者名
      大西正幸
    • 雑誌名

      地球研言語記述論集 2

      ページ: 165-194

  • [学会発表] モトゥナ語におけるCV音節の短縮化2010

    • 著者名/発表者名
      大西正幸
    • 学会等名
      言語記述研究会 第24回
    • 発表場所
      総合地球環境学研究所(京都)
    • 年月日
      2010-01-07
  • [学会発表] 東シンブー諸語トーンの新資料:ゴリン語、ユリ語、スワウェ語を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      千田俊太郎
    • 学会等名
      言語記述研究会 第24回
    • 発表場所
      総合地球環境学研究所(京都)
    • 年月日
      2009-12-16
  • [学会発表] ナゴヴィシ・シベ語における類別辞の形態法と意味論2009

    • 著者名/発表者名
      稲垣和也
    • 学会等名
      言語記述研究会第21回
    • 発表場所
      総合地球環境学研究所(京都)
    • 年月日
      2009-09-30

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2014-07-08  

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