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2009 年度 実績報告書

南琉球方言の文法の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20320066
研究機関琉球大学

研究代表者

狩俣 繁久  琉球大学, 法文学部, 教授 (50224712)

研究分担者 金田 章宏  千葉大学, 国際教育センター, 教授 (70214476)
仲原 穣  公立大学法人琉球大学, 法文学部, 非常勤講師 (60536689)
仲間 恵子  公立大学法人琉球大学, 法文学部, 非常勤講師 (00412859)
キーワード琉球方言 / 文法研究 / 宮古方言 / 八重山方言 / 動詞形態論
研究概要

研究代表者狩俣は、予定していた波照間島方言の話者の健康上の理由で調査ができなくなったので、調査地点を石垣島平得に変更し3度の臨地調査を行ない平得方言の動詞の活用タイプの確認、使役構造の文について調査した。伊良部島方言に関しては動詞活用タイプの確認調査、終止形の体系についての調査を行なった。研究協力者狩俣(島袋)幸子と共同で石垣島石垣方言のヴォイスに関する調査を行なった。分担者金田は、昨年度に引き続き西表島祖納方言の調査を行ない、形容詞の活用形とその文法的意味、格=とりたての体系、テンス・アスペクト・ムード体系の調査を行なった。分担者仲原は、研究協力者下地賀代子と協力して石垣島宮良方言の動詞の活用形についての調査を行ない、仲間恵子は、石垣島真栄里方言の動詞活用タイプに関する調査を行なった。
石垣島方言、宮古島方言、伊良部島方言の南琉球方言のとりたて助辞(係助辞)を比較した結果、石垣島石垣方言、宮良方言に係助辞がdu(ぞ)の1形式しか存在しないこと、宮古島方言、伊良部島方言にdu(ぞ)、ga(か)、nu(や)の3形式あること、伊良部島方言のgaが疑問詞質問文に、nuガ肯否質問文にあらわれて質問の焦点化の機能を果たすことがわかった。また、石垣島宮良方言のdu(ぞ)が焦点化の機能をもった助辞であることもわかった。石垣島石垣方言の使役動詞に第一使役動詞と第二使役duのとりたて形の二つの形式があること、第一使役動詞が指令や強制の意味を表わし、第二使役動詞が許可や放任、二重使役として使用されることなど、2形式に使い分けがあることを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 南琉球方言の同化と異化2010

    • 著者名/発表者名
      狩俣繁久
    • 雑誌名

      日本東洋文化論集 第16号

      ページ: 1-38

  • [雑誌論文] 八重山西表方言の形容詞2009

    • 著者名/発表者名
      金田章宏
    • 雑誌名

      国文学解釈と鑑賞 74巻7号

      ページ: 133-142

  • [雑誌論文] 方言文法の記述研究-消滅と変容をまえにして2009

    • 著者名/発表者名
      狩俣繁久
    • 雑誌名

      『日本語研究の将来展望』国研国際学術フォーラム 31号

      ページ: 44-47

  • [雑誌論文] 波照間方言と与那国方言の形容詞語尾を言語接触からみる2009

    • 著者名/発表者名
      狩俣繁久
    • 雑誌名

      南島文化 31号

      ページ: 1-10

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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