研究課題/領域番号 |
20320073
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
堀場 裕紀江 神田外語大学, 言語科学研究科, 教授 (40316831)
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研究分担者 |
岩本 遠億 神田外語大学, 言語科学研究科, 教授 (50245289)
木川 行央 神田外語大学, 言語科学研究科, 教授 (50327186)
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キーワード | 語彙 / 語彙知識の多面性 / 言語テスト / テクスト理解 / 日本語 / テンスとアスペクト / 方言 / 読解タスク |
研究概要 |
本科研プロジェクトは、テクスト理解にかかわる言語(語彙)とそれに関する知識(語彙知識)について理論的・記述的・実証的研究を行い、言語教育に向けての有益な示唆を提供することを目的とする4年計画プロジェクトである。3年次にあたる2010年度は以下の活動を行った。 言語習得研究班は、中級~超級学習者を対象とした語彙テスト(JWMT:語義テスト・JWAT:関連語テスト)の開発については、昨年度に引き続き国内外で数回の調査を行い、学習者・母語話者あわせて約400名のデータの分析の結果からテストの信頼性と有効性を確認した。また、この完全版(対象語156個)をもとに、短時間で実施できる簡略版語彙テストを作成した。応答データは、語の頻度と種類、連想の種類、言語習熟度、母語、学習環境の影響などについて分析した。 今回開発した語彙テストを使った語彙と読解についての実証研究は、読み材料の選定と候補テクストの分析と調整、読解タスクの作成などを行い、予備実験を経て本実験を開始した。英語の実験は、日本人大学生80名から語彙、読解および作文のデータを収集した。日本語の実験はデータを一部収集した。 言語研究班は、共通語、東京語の基盤となる首都圏方言の実態を探るため、神奈川県小田原市においてアクセント・文法・語彙の調査を行った。さらに、現代では階級社会の成員およびその出身者が用いる一人称代名詞「自分」の明治期以降の用法の変遷をまとめた。また、テクスト理解に関わるテンスとアスペクトの研究については、特に一般事象と個別事象の区別に関わるテンスとアスペクトの働きについて事実関係を整理し、これまでに見落とされていた類型の型を分析した。さらに、中国人日本語学習者の会話インタビューのデータを使って、テンスとアスペクトの習得・使用状況について分析を行った。
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