研究課題/領域番号 |
20320077
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
根岸 雅史 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (50189362)
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研究分担者 |
投野 由紀夫 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 准教授 (10211393)
和泉 絵美 独立行政法人情報通信研究機構, 言語基盤グループ, 研究員 (80450691)
長沼 君主 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (20365836)
工藤 洋路 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (60509173)
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キーワード | 学習者言語 / 言語テスト / エラー分析 / 習得度診断 / 第2言語習得 / CEFR / 学習者コーパス / 到達度指標 |
研究概要 |
本研究は,英語学習者データを大量に収集電子化した「英語学習者コーパス」をもとに、学習者の語彙・文法エラーに関する情報をコーパスから系統的に抽出し、それらの学習レベル別の特徴分析を行い,分析結果をもとに言語テスト作成を行う方法論を確立,かつテストの試作品を作成・検証することを目的とする。 本年度は、JEFLL Corpus(中高生約1万人の英作文コーパス)に正解文を対応付けしたデータに対して、投野がEdit distanceという手法を用いた誤り同定の解析を試し、和泉がRASPという構文解析器でタグ付与したものの差分取り出しのプログラムを開発した。これらの分析結果を反映したプロトタイプのテストを3年目に試作する予定。 また、根岸・投野・長沼・工藤がCambridge ESOLと連携して推進しているEnglish Profile Programmeの成果をもとに、phrasal verbsの習得度テストに関してはすでに試作版を作成し、データの収集・分析を行った。Cambridge ESOLが保有する学習者コーパスをもとになされたphrasal verbsのCEFRのレベル判断は、部分的なデータの欠損などもあり、一部は担当者により主観的になされている。本プロジェクトで作成・実施したphrasal verb testおよび教科書分析の結果は、これらの判断の妥当性を検証することとなる。3年目にこれらの結果をもとにPhrasal verbのCEFRレベル判定を精密化する予定。
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