研究課題/領域番号 |
20320078
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
壇辻 正剛 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (10188469)
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研究分担者 |
坪田 康 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (50362421)
平岡 斉士 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (80456772)
河崎 靖 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (40186086)
道坂 昭廣 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (20209795)
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キーワード | e-ラーニング / コンピュータ支援学習(CALL) / ICT / 応用言語学 / 外国語教育 / 初習外国語(初修外国語) |
研究概要 |
本研究では、日本人学習者の外国語のコミュニケーション能力向上を目指して、ICT(情報通信技術)を利用した次世代型のCALL(コンピュータ支援型語学教育)やe-ラーニングを含む応用言語学的研究を展開し、国際化時代に有効な会話主体の外国語教育支援システムを開発することを目的として研究を推進した。マルチリンガル言語データベースの構築では、初年度としては、英語や留学生用日本語教育に重点を置いて開発を進めたが、初習外国語教育でニーズの高い諸言語においても母語話者のマルチメディア言語データベースの構築を進めた。韓国・朝鮮語に関しては、マルチメディアCALL教材の作成を進めた。新年度に試行利用し問題点を洗い出して改良する予定である。言語データの収録は、既存設備であるマルチメデイア・スタジオおよび双方向ビーム・スタジオでの収録を中心に開発を進めた。単に音声の収録だけではなく、調音状況の再現が可能な映像付きのマルチメディア・言語データベースの作成を進めた。簡易学習者言語データベースにおいては、CALLシステムの利用者がシステムを利用する際に、データを収集し、蓄積した。ただし、希望者は個人のデータを蓄積せずに破棄できるように配慮した。社会の国際化や高度情報化に伴って、外国語会話に対する社会の関心は益々高まる傾向にあるので、会話教育指導がインタラクティブに可能なCALLやe-ラーニングを導入して、各学生のニーズや自律学習(自学自習)への意欲に応じた指導を可能にする本開発研究は、我が国の外国語教育の発展に寄与する重要な研究であり、学術的意義も社会的意義も大きいと思われる。
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