研究分担者 |
田地野 彰 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (80289264)
西山 教行 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 准教授 (30313498)
金丸 敏幸 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教 (70435791)
長野 督 北海道大学, 情報基盤センター, 准教授 (30312408)
上淵 寿 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20292998)
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研究概要 |
本年度は,当初の計画にしたがって次の2つの事業を実施した。 1)国内外の主にフランス語学習者に対するアンケート調査の実施……本研究の目的のひとつは,自律学習環境において学習者が認知するコストを明らかにすることであったが,19年度末までに行ったアンケート調査の分析により,英語学習に比べてフランス語学習に対して認知するコストが自律学習環境において学習者が認知するコストよりも高いことが明らかになった。そこで,自律学習環境という条件は問題にしないで,「期待価値理論」に基づく質問紙を用いてフランス語学習に関するアンケート調査を国内外(京都大学,北海道大学,リヨン大学,ツール大学,ツールの語学学校)で実施した。このうち京都大学(被験者149名)とツールの語学学校(被験者106名)の分析はすでに終了している。その結果,コストを除くすべての価値(実用性,重要性,楽しさ)および期待値に関して京都大学の学生よりもツールの語学学校の学生のほうが有意に高かった。コストに関しては有意差はなかった。この結果から,フランス語学習に対する日本の学生の動機づけを高めるにはフランス語学習に対する「重要性」を学習者に認知させるような教材が有用であることが明らかになった。 2)次年度に本格的に実施する教材作成の準備……「FIPF第12回世界大会-ケベック大会」とフランス(パリ,リヨン,ツール)でフランス語関係者およびフランス語学習者に対して英語以外の外国語学習の必要性およびフランス語学習の必要性についてインタビューし,音声と画像を収録した。これらは,21年度から本格的に開始する「フランス語学習に対する動機づけを高めるためのDVD教材」作成に用いる。CALL教材のスクリプト執筆は行わなかった。
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