研究分担者 |
田地野 彰 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (80289264)
西山 教行 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 准教授 (30313498)
金丸 敏幸 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教 (70435791)
長野 督 北海道大学, メディア・コミュニケーション学院, 教授 (30312408)
上淵 寿 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20292998)
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研究概要 |
21年度は,実施計画にしたがって次の4つの事業を実施した。 1国内外の主にフランス語学習者に対してするアンケート調査の実施 本研究の目的は,「課題に対して学習者が認知するコスト以外の3つの価値を高めれば、相対的にコストを小さくすることができ、動機づけを維持し、強化することができる」という仮説を検証することである。そのための基礎研究として、コストを含む4つの価値に対する認知および動機づけについて京都大学のフランス語学習者に対してアンケート調査をした。また,韓国と台湾のフランス語学習者に22年度にアンケートを実施するための準備をした。 2「重要性」を学習者が認知できるようなCALL教材とDVD教材の開発 日本,韓国,台湾,レバノンでフランス語関係者にフランス語学習者に関するインタビューを収録した。それに基づいてフランス語学習の「重要性」が理解できるようなDVD教材を開発した。また,フランス語の文法学習を通じてフランス語学習の「重要性」が理解できるような文法の教科書とCALL教材を開発した。 3国内外の学会での発表と学会誌への論文投稿 20年度に京都大学,北海道大学,シドニー大学,Institut de Touraineで実施したアンケートを分析し,その結果を日本,韓国,台湾,レバノンの学会で発表した。また,論文を作成し学会誌に投稿し,掲載された。 4外国人研究者を招聴と国際シンポジウムの開催 本研究で問題にしている外国語学習に対する動機づけを維持するためには,『ヨーロッパ言語共通参照枠』で提唱されている複言語主義,複文化主義に基づく教育が有効なように思える。そこで,日本学術振興会(国際研究集会)の援助を得て,国内外から多数の研究者を招聰し国際研究集会「La contextualisation de l'enseignement des langues etrangeres : le Cadre+le plurilinguismeet le pluriculturalisme+l'apprentissage autonome a l'aide des TIC et du portfolio」を開催した。国内から113名,国外から49名が参加し,『参照枠』がアジアの各地でどのように受容され,文脈化されているかを議論した。
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