研究課題/領域番号 |
20320087
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
湯川 笑子 立命館大学, 文学部, 教授 (30309075)
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研究分担者 |
小山 哲春 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 准教授 (60367977)
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キーワード | 小学校英語 / カリキュラム / 指導案 / 評価 / リスニングテスト / スピーキングテスト / コミュニケーション能力 |
研究概要 |
本研究は、中学校へ連携ができる英語カリキュラムモデルと指導法を、評価データ結果をとりいれつつ小学校現場教師とともに協力して作ることを目的とした。他の学校とも関わりながらも、主に3つの学校でカリキュラム、教授法の開発を行った。 (1)公立J小学校では、小学校英語活動の総仕上げとしての6年生年度末プロジェクト学習を計5年間行った。「課題とニーズの確認および目標設定」→「実践」→「YTKリスニングテスト、スピーキングプロジェクト(YTKスピーキングテスト)、質問紙調査による効果検証」を実施するというサイクルを繰り返し、安定した効果の得られる5回の授業を開発した(7文による自己表現とあいづち、簡単な文字の読みの学習と、英語話者との会話Let's Talk)。(2)英語活動の歴史の長いM市の公立M小学校でも同様のサイクルを繰り返した。コミュニケーション体験ができるための不可欠な練習と、自分が本当に表現したいことを表現できる状況を提供することを組み合わせたカリキュラムとして、校外でのコミュニケーション体験と、年度末の発表会を軸とした単元構成が確立した。本研究報告書では他校でも応用可能なエッセンスを取り出し2年に凝縮した単元案として公開した。(3)さらに、私立学校で開発したカリキュラムでは、年間25時間程度、1~6年生で英語の専門家による英語授業を実施することで、この条件下では豊富な自己表現や読みの導入まで可能であることが分かった。低学年用1年分、高学年用3年分の実施済み全指導案と教材を冊子化した。(4)これらの学校に共通する要素を盛り込んだモデルプラン1年分を、カリキュラムや指導法の背後にある方針とともに2009年度にまとめた。これらの成果の報告書および掲載可能な教材についてはYTKプロジェクトHP(http://www.notredame.ac.jp/~tkoyama/ytk/)にて公開している。
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