研究課題
研究初年度である平成20年度の目標を「基盤整備とデータ収集、研究グループの意思統一」と位置づけて、その達成に努力してきた。その結果、ほぼ目標を達成した。(1) 本研究課題に対する大学院生の研究意欲も大きく前進し、種々の問題点の洗い出しを行ってきた。大学院生は、多くの英語学習参考書や文法書を読み、また、専門雑誌などの研究論文や報告の問題点の討論をかさね、その中から修士論文の課題を見出した。(2) 研究分担者の井上は、10月1日付けで勤務先が変わった。新しい勤務先(防衛大学校)では科研費の受け入れをしていないために、研究協力者にならざるを得ないという事情があったが、phraseology研究のための基盤整備につとめながら、着実にこの分野の第一人者になるために研究発表と論文作成に取り組んできた。(3) 研究代表者の八木と研究分担者の井上は、phraseologyの研究を重ね、8月にHelsinki大学で開催されたEurophras 2008(ヨーロッパphraseology学会2008年度大会)でそれぞれ別の研究発表を行い、それぞれに一定の評価を得ることができた。(4) 日本的な英語研究はphraseologyの重要性を念頭においた研究の歴史である。その研究はイギリスの言語学にも影響を与えている。一方で多くの問題のある認識をそのまま受け継いできたという問題があることも明らかにした。その問題点の多くは、英文法書や学習参考書の中で受け継がれている。この面での学会報告や論文執筆を行ってきた。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (12件) 図書 (3件) 備考 (2件)
防衛大学校紀要-外国語教育室 98:1
ページ: 163-180
『英語教育』平成20年6月号 Vol. 57, No. 3
ページ: 66-68
『英語教育』平成20年5月号 Vol. 57, No. 2
ページ: 65-67
The English Phonetics Society of Japan(日本英語音声学会) 11:12
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JASEC BULLETIN (日本英語コミュニケーション学会) 17:1
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http://wwwl.kcn.ne.jp/~kyagi/index.html
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