研究課題/領域番号 |
20320091
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研究機関 | 沖縄大学 |
研究代表者 |
ジヤネット ヒギンズ 沖縄大学, 人文学部, 教授 (70235802)
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研究分担者 |
ディリープ チャンドララール 沖縄大学, 人文学部, 教授 (80310960)
渡邉 ゆきこ 沖縄大学, 人文学部, 准教授 (60320529)
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キーワード | CALL / 英語 / 中国語 / 辞書 / 沖縄 |
研究概要 |
本年度は、那覇市の焼き物の街である「壷屋」地区をテーマに、調査研究を進めると同時に、同地区に関する多言語学習用デジタル教材(Multilingual Visual Dictionary=MLVD)の基本となるデザインを行うことを主なテーマとして作業を進めた。 「壷屋」地区は、前回のテーマである「空港」とは大きく異なり、より沖縄の文化や歴史と深いかかわりを持っている。したがって、文化的・歴史的な解説により多くのスペースを割くために、「空港」が多言語併記の形を取っていたのとは異なり、トップメニューでまず英語、中国語(簡体字/繁体字)、うちなーぐちの3つの言語を選び、それぞれの言語ごとのギャラリーに進むというデザインとしたのが、これまでと大きく異なる点である。 基本的な構造としては、まず「フォトギャラリー」を作成し、それぞれの写真にテキスト、音声、日本語訳、例文、解説などを付けた。その上で、壷屋をバーチャルトリップできる「ツアーマップ」や焼き物の製作工程を映像とテキストで知ることができるギャラリー、壷屋が焼き物の町として生まれ、現在に至る歴史、現在の壷屋のまちづくりに大きく貢献した建築家のインタビューなどのメニューを作成し、さまざまな形で、基本となるフォトギャラリーとリンクさせて、利用できるようデザインしている。 つまり「壷屋」地区の部分に関して言えば、より文化や歴史に密着した内容になっており、その上、利用者が映像でそれを目にできるばかりでなく、リンクした解説などの記載により,自由に時空を超えて、その意味や背景も知ることができるよう工夫している。 今後は、この基本的構造を利用し、更にコンテンツを充実させて、完成に向けて作業を進める予定である。
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