研究課題/領域番号 |
20320091
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研究機関 | 沖縄大学 |
研究代表者 |
ジャネット ヒギンズ 沖縄大学, 人文学部, 教授 (70235802)
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研究分担者 |
伊藤 丈志 沖縄大学, 人文学部, 准教授 (30341671)
渡邉 ゆきこ 沖縄大学, 人文学部, 准教授 (60320529)
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キーワード | 沖縄 / 英語 / 中国語 / 多言語学習 / 映像辞典 / CALL / 地域密着型 / 語学 |
研究概要 |
平成22年度は、これまで懸案であった国際通りにおける取材活動の補足を行い、那覇の街を支えてきた歴史から始まり、街路にひしめく代表的なレストランや工芸品等の店舗、そして沖縄への観光客が土産品購入のために利用している現在の状況から、国際通りで販売されている沖縄を代表する土産品、工芸品、食品などを収録し、これに21年度中に開発したクイズ機能を搭載したプログラムをほぼ完成させた。しかしこの過程で中国語を担当する研究分担者の一人が重病を患い研究活動を継続することができなくなり、多言語機能を基本とする本プロジェクトを中断せざるを得なくなり、平成22年度後半より約1年間の延長を余儀なくされた。 平成23年度には、研究分担者が復帰したものの、十分な活動が行えないため、規模を縮小して活動を再開した。そこで、21年度中に開発した壺屋地区を見直し、設計者とのインタビュー部分をも言語学習の素材として利用できるよう、アノテーション機能を付与するなどの工夫を行った。最後に、空港(到着・出発)部分から、国際通り、壺屋地区に至るまでの統合作業を行い、土産部門など重複する部分を効率的に相互参照できるような仕組みなどを取り入れた。今回の成果は、CALL教育が進んでいるヨーロッパでのCALL学会において、本研究代表者によって発表がなされ、数々の助言を受けながら、今後も発展可能なプログラムとして検討が続けられる予定である。すでに、那覇市近郊の市町村からは「町おこし」「シマ興し」の一環として協力できないか打診がきており、今回の研究活動によって得られた数々の知見と開発成果は、地域社会との連携によって継続されていくものと思われる。
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