研究課題/領域番号 |
20320096
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
細川 涼一 京都橘大学, 文学部, 教授 (20219190)
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研究分担者 |
松浦 京子 京都橘大学, 文学部, 教授 (60238954)
田端 泰子 京都橘大学, 文学部, 教授 (20088016)
横田 冬彦 京都橘大学, 文学部, 教授 (70166883)
高久 嶺之介 京都橘大学, 文学部, 教授 (40104608)
南 直人 京都橘大学, 文学部, 教授 (20181951)
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キーワード | 女性 / 身体 / 看護 / 医療 / 生・老・病・死 |
研究概要 |
本共同研究第一年目の本年は、歴史学(日本史・西洋史・アジア史・女性史)と看護学、文学の既往の研究成果を持ち寄り、その成果を摺り合わせて今後の共同研究をどのように発展させていくのか、その知識を共同研究者が共有することに第一の目的が置かれた。そのために各分野の文献を蒐集するとともに、共同研究会を何回かにわたって開催した。研究会では、各分野における研究史の現状を整理し、今後に向けての展望を示す研究発表が行われる一方、当該分野の新たな実証的水準を示す研究発表も行われた。 1 本年度、共同研究会で研究発表が行われたのは、具体的には以下の報告である。 (1)松浦京子「'motherhood'-母であること-をめぐる人びと前世紀イギリスの出産・育児の諸相」(19世紀イギリスにおいて、出産・育児をめぐる女性の母体保護についての知識や社会制度がどのように確立していったのかを、イギリス女性史の研究史を紹介しながら解明) (2)南直人「近代ドイツにおける栄養学の成立と食教育の展開」(近代ドイツにおける食生活をめぐる栄養学の成立過程を解明) (3)細川涼一「中世都市鎌倉の福祉」(中世都市鎌倉における病者・孤児の救済施設の成立過程を北条氏の都市政策と絡めながら解明) (4)浅井雅志「死への眼差し-ロレンス、三島、ハイデガー-」(近代文学における死への眼差しを比較文学的に検討) (5)横田冬彦「京都橘大学所蔵・信濃善光寺門前茶屋「島田屋文書」について」(信濃善光寺門前の茶屋の遊女をめぐる新史料の翻刻紹介) 以上の研究報告をめぐって、歴史学・看護学・文学の各分野の研究者で討論を行い、知識の共有が行われる一方、それぞれの分野の研究方法の違いも議論された。 2 文献蒐集としては、日本医学史関係のものを中心に文献蒐集を行った。
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