研究課題/領域番号 |
20320105
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
仁木 宏 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90222182)
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研究分担者 |
上川 通夫 愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (80264703)
下坂 守 奈良大学, 文学部, 教授 (10150038)
山岸 常人 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00142018)
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キーワード | 山の寺 / 山岳寺院 / 宗教都市 / 中世都市 / 都市論 / 根来寺 / 二社一寺 / 等妙寺 |
研究概要 |
北関東(足利市、日光など、6/4~6/6)・西四国(鬼北町、宇和島市など、12/18~12/20)、南近畿(岩出市、和泉市など、2/11~13)などにおいて、見学会・研究会を開催した。 現地では、「山の寺」の立地・地形、造成、プラン、交通路などを実地に検証するとともに、発掘調査や地名調査の成果を紹介していただいた。日光では、東照宮建設以前の中世の「山の寺」の遺構を確認し、伊予国では四国特有の「山の寺」意義を解明した。南近畿では、根来寺などの平野の「山の寺」と、槙尾山などの山岳寺院の共通点・相違点について検討した。 研究会においては、各地の「山の寺」研究の現状、最先端の成果を報告いただいた。考古学、歴史地理学などからする、「山の寺」研究のための方法論についての提起をうけるとともに、「山の寺」の総合調査のための基本的コンセプトを確認した。のべ百人前後の参加者があり、全国的な研究者交流の場として有効に機能した。また、一般市民の参加も得られ、普及啓発の役割もはたすことができた。 今年度の成果を受けて、「山の寺」研究の総括を図らねばならない。総括シンポジウムの開催、データベース作成の準備をいっそう進めることとする。
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