研究課題
平成20年度の成果は以下の通りである。1. 村岡(研究代表者)・渡邊久(研究分担者)は中国山西地方へ、舩田善之(研究分担者)・井黒忍(研究協力者)は河南地方へ、それぞれ調査に赴き、石刻史料を中心に、モンゴル帝国の中国支配の形成と華北社会の解明に関わる史料の収集・整理を行なった。2. 桂華淳祥(連携研究者)も山西地方で「金元華北における仏教教団の研究」を目的に、仏教遺跡や石刻史料の調査を行なった。3. 渡辺健哉(分担者)は、中国の首都北京の前身である元朝の都・大都の建設とその権能を通してみた元朝支配像の再構成を試みるが、そのために、今年度は北京市の詳細な調査を行なった。4. 村岡および松川節・松田孝一(研究分担者)は、これまでに、モンゴル国で我々が調査した碑文や銘文の保存状況を確認し、それを整理したリストを作成した。5. 森田憲司および村岡・舩田は南京市に赴き、南京大学の研究者たちと研究交流を行ない、現在の日本の石刻研究状況では手薄となっている江南諸省の石刻調査などに関して意見を交換した。また、南京市を中心に、江南の元朝史料の収集に努めた。6. 代表者は、10回の研究集会を主宰し、1〜4に関する報告とメンバー相互の情報交換を行ない、継続的な共同研究を行なった。7. 研究成果と新出史料の情報公開のため、『13,14世紀東アジア史料通信』として、2回のニューズレターを発行した。8. 研究代表者・研究分担者・連携研究者・研究協力者は個々に、「平成20年度の研究成果」にあるような成果をそれぞれあげた。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (22件) 図書 (4件)
史淵 第146号
ページ: 1-23
13, 14世紀東アジア史料通信 第10号
ページ: 1-15
13, 14世紀東アジア史料通信 第9号
ページ: 1-8
ページ: 19-21
明大アジア史論集 第13号
ページ: 173-187
ページ: 16-18
ページ: 9-16
史林 第92巻第1号
ページ: 36-69
東洋史研究 第67巻第4号
ページ: 1-35
龍谷大学論集 第472号
ページ: 122-188
鷹陵史学 第34号
内陸アジア言語の研究 第23号
ページ: 35-54
『遼金西夏研究の現在(1)』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
ページ: 101-112
史学雑誌 第117巻第5号
ページ: 259-265
第二届現代中國社會變動與東亜新格局國際學術討論會會議手察&論文集
ページ: 54-57,203-212
『基調与変奏 : 七至二十世紀的中国』≪新史学≫雑誌社
ページ: 51-68