研究課題
代表者および各研究分担者は、新しい視点からの元朝史料学の展開をふまえて、それぞれが専門とする言語・時代・分野ごとに、石刻史料を中心とした元朝の中国支配にかかわる史料の収集・整理を行ない、それらの内容の検討・分析を通じて、モンゴル=元朝による中国支配の解明に努めた。その解明は、グローバル化、ボーダーレス化の進む現代にとっても、大きな意義のあることと考えるからである。石刻史料に関しては、現地調査が不可欠であり、平成21年度は、中国においては華北を中心とし、北京市・洛陽市・河北省・山西省に現存する石刻史料の調査を行ない、モンゴル国でも石刻や岩壁銘文等の調査を行なった。特に、洛陽市訪問の折りには、現地の多くの研究者と交流を持ち、石刻史料に関する情報を交換した。22年度も、引き続き、現地の研究機関との協力を約してきた。また、モンゴルの中国支配に関しては、元朝支配層と仏教教団との関係の研究も重要であり、その視点から、華北仏教の元朝時代を中心とした史跡の調査も行なった。さらに、元朝の都・大都(現在の北京)の建設とその権能を通してみた元朝支配の研究を目的に北京市の詳細な調査も行なった。これらの調査の結果得られた石刻史料を中心とした元朝の中国支配に関わる史料に関する報告の場として、21年度は、代表者が年10回の研究集会を主宰した。さらに、研究成果と新出史料の情報公開のため、ニューズレターとして『13,14世紀東アジア史料通信』を2回発行した。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (17件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (18件) 図書 (5件)
龍谷大学論集 第474・475号
ページ: 193-214
13,14世紀東アジア史料通信 第12号
ページ: 1-7
ページ: 15-17
ページ: 8-14
日本モンゴル学会紀要 第40号
ページ: 79-80
13,14世紀東アジア史料通信 第11号
ページ: 7-19
考試研究 第5巻第2期
ページ: 100-114
元史論叢 第11号
ページ: 354-368
西夏学 第4号
ページ: 84-89
遼金西夏史研究会 News Letter 第2号
ページ: 21-30
『東亜的儀礼与刑罰-礼秩序的成立、発展与衰退』(冨谷至・周東平編)(厦門大学法学院・京都大学人文科学研究所)
ページ: 81-84
現代「中国」の社会変容と東アジアの新環境第三回国際シンポジウム論文集
ページ: 31-39
大阪大学中国文化フォーラム・ディスカッションペーパー 2009-8
ページ: 1-11
ページ: 11-16
同朋 61(4)
ページ: 10-11
天地人 8
ページ: 16
東洋史研究 第67巻第4号
ページ: 1-35