研究課題
平成22年度の成果は以下の通りである。1. 史料収集と石刻史料調査のため、村岡(研究代表者)・森田憲司(研究分担者)は中国河南地方に赴いた。これには3人の若手も同行し、若手研究者養成の目的も兼ねた。また、舩田善之・井黒忍・渡辺健哉(研究分担者)らも、中国に出張し、現地調査と史料収集を行なった。2. 代表者は、10回の研究集会を主宰し、1に関する報告とメンバー相互の情報交換を行ない、継続的な共同研究を行なった。3. また、研究集会の一環として、5月22日に、「The Shuofu説郛of Tao Zongyi陶宗儀and the Textual Tradition of the Shengwu qinzheng lu聖武親征録and the Meng-Da beilu蒙韃備録」と題して、クリストファー・アトウッド氏(インディアナ大学教授)による講演会を開催した。4. 10月21日には、「モンゴルの中世期(10~12世紀)岩窟葬におけるケレイト・ナイマン・契丹的要素」と題して、U.エルデネバト氏(モンゴル科学アカデミー考古研究所研究員)による講演会を開催した。5. 研究成果と新出史料の情報公開のため、『13,14世紀東アジア史料通信』として、ニューズレターを二度発行しており、現在も平成22年度の成果として三冊目の発行を準備中である。6. 本科研最終年度に当たって、12月12日には、舩田の所属する九州大学での九州史学会で、共催シンポジウム「モンゴル帝国の中国支配とその社会-石刻史料による成果と課題」を開催し、後ろの研究発表・〔学会発表〕の各人の欄にあるように、村岡・森田・松田・井黒が科研での研究成果を報告した。7. 以上の研究活動により、石刻史料を中心に、モンゴル帝国の中国支配の形成と華北社会の解明に関わる史料を収集、整理を行ない、十分な成果が得られた。それらを発信するため、本科研における3年間の各人の研究成果(論文・石刻史料の紹介・訳注など)については、、特に、研究分担者である森田が所属する奈良大学の図書館のリポジトリィで、近く公開する予定であり、現在準備を進めている。
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