研究課題/領域番号 |
20320119
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
坂口 明 日本大学, 文理学部, 教授 (10153876)
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研究分担者 |
豊田 浩志 上智大学, 文学部, 教授 (20112162)
毛利 晶 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (60174330)
堀 賀貴 九州大学, 人間・環境学研究科, 教授 (20294655)
黒田 泰介 関東学院大学, 工学部, 准教授 (70329209)
片山 伸也 日本女子大学, 家政学部, 講師 (80440072)
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キーワード | ローマ / 都市 / 3Dレーザ測量 / 商業 / 食糧供給 / 宗教と美術 |
研究概要 |
9月にオスティア遺跡における現地調査を実施し、街路や建物の3Dレーザ測量をおこなうとともに、商業施設(マーケットや個別店舗)、倉庫、ミトラエウム(ミトラス神の礼拝所)、集合住宅の遺構を調査した。過去2年間の結果とあわせて、3Dレーザ測量はオスティアのかなりの範囲をカヴァーできたことになり、そのデータはディスクによって公開され、各方面の研究者に基礎的データを提供するものとなる。また、ローマの商業、食糧供給システム、宗教と美術、居住環境についても、多くのデータを収集することができた。 現地調査と並んで、11月には東京・京都・神戸・福岡において、現地イタリアとイギリスから5名の研究者を招いての連続シンポジウムと講演会を開催し、これまでの研究成果の一部を発表するとともに、海外の研究者の知見を得、学術交流を深めることができた。さらにこれと同時に、東京・京都・福岡において、オスティアに関する展示会を開催し、日本ではあまり知られていないオスティアの姿とその重要性を紹介するとともに、遺跡調査の最新の方法とその可能性を広く伝えることができた。 この3年間に集めたデータ、資料はかなり膨大なものになり、現在その解析を進めている。現段階での成果は、報告書としてまとめるが、さらに引き続き個別的な論文等として発表していく予定である。
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