研究課題/領域番号 |
20320128
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
友澤 和夫 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40227640)
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研究分担者 |
岡橋 秀典 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00150540)
石丸 哲史 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50223029)
加茂 浩靖 日本福祉大学, 経済学部, 准教授 (90454412)
鍬塚 賢太郎 琉球大学, 法文学部, 准教授 (40346466)
加藤 幸治 国士舘大学, 文学部, 准教授 (10294498)
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キーワード | 人文地理学 / 知識経済化 / 成長産業 / 人的資源 / ネットワーク |
研究概要 |
最終年にあたる平成22年度は、昨年度に引き続き知識経済化と密接にかかわる成長ビジネスについて、各自があらかじめ設定した対象に対して、産業論的、立地論的(ビジネスによっては地域論的)な分析を試みるとともに、人的資源の把握を実施した。代表者・分担者の研究成果の概略は次の通りである。 友澤;福山市に所在するオンリーワン・ナンバーワン企業の実際とそれらへの地域的支援システムを明らかにした。また、インドの自動車産業のダイナミズムを分析した。 岡橋;農村型文化産業の基盤としての景観の意義について、東広島市を事例として、アンケート調査を用いながら市民の意識の把握を通じた研究を実施した。 石丸;沖縄県を対象として、公的部門による民間ビジネス創出にかかわる支援システムを検討するとともに、地域の人材育成の特性を追究した。 加茂;鹿児島県を国内周辺地域と位置づけ、そこにおいて求職活動をする労働者を対象に、請負労働や派遣労働の特性を明らかにした。 鍬塚;沖縄県におけるICT産業の成長を、コールセンターの集積の観点から明らかにし、それを可能とする人材の地域的集積について論じた。 加藤;鍬塚とともに、日本における産業立地の状況をみるなかで知識部門の分布に言及するとともに、就業状況の地域的特性を明らかにした。 以上のように、知識経済化時代における成長産業の実態、それらを支援する仕組み、人的側面の一端が本研究を通して明らかにできたといえる。本年度中に論文の発表にいたらなかった調査内容もあるが、それらについては、次年度以降に公表を進める予定である。
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