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2009 年度 実績報告書

大規模開発に伴う中国の都市近郊地帯における地域再編

研究課題

研究課題/領域番号 20320129
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

季 増民  椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (20278237)

研究分担者 土居 晴洋  大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (40197992)
黒柳 晴夫  椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (80097691)
キーワード都市化 / 地域再編 / 生活再建 / 社会分化 / 国際貢献 / 第三の空間
研究概要

平成21年度では都市近郊における地域再編のメカニズム・地域的特性・課題の把握を中心に、平成20年度同様の役割分担で調査を進めていた。
より具体的に述べるとすれば、第1グループは、主として近郊地域範囲伸張の位置・面積、そのパターン(同心円型、道路沿いのリボン型、飛び地型など)について正確に把握した。近郊地域の境界を画定するに当たって、鎮(街道)・村(居民委員会)・組(集落)といった地域単位の妥当性について検証した。社会学グループは、昆山市南部の張浦鎮で元農民や農村幹部に対し農村集落の社会(家族(世帯)構成、親族とその交流関係、育児と教育、養老、就業者と就業内容、世帯収入、近隣関係、参加組織)についてヒアリングとアンケート調査を実施した。その成果は後記の雑誌に発表されている。
学術理論においては、近郊地域に関する分析を進めるなかで、社会構造の多元化に対応して近郊地域を第三の空間(まちの縁側)として設定することにより、都市と農村という二元的な枠組みでカバーできない多元的な地域構造を解明できるのではないかとの知見を得ることができた。その具体的な内容は後記の著書「中国近郊農村の地域再編」芦書房で述べられている。
2009年8月、全員は南京師範大の協力者とともに無錫、常熟、昆山で現地調査とヒアリングを実施した。昆山市張浦村ではサンプルした69世帯に対して家族構成に関するアンケート調査を実施した。その他、代表者は21年9月、22年2月、3月に訪中し、住民や役所へのヒアリングを実施した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 1990年代に沿海部に移住したニューカマーの定着過程-中国・昆山開発区の隣接地域を事例に2010

    • 著者名/発表者名
      季増民
    • 雑誌名

      椙山女学園大学文化情報学部紀要 第9巻

      ページ: 1-17

  • [雑誌論文] 中国東部沿海開発地域における開発と人口流入-江蘇省昆山市における工業化と地域人口構成の変化の事例を中心に-2010

    • 著者名/発表者名
      黒〓晴夫
    • 雑誌名

      椙山女学園大学研究論集 第41号

      ページ: 1-17

  • [雑誌論文] 中国昆山市張浦鎮張浦村の聴取ノート2010

    • 著者名/発表者名
      黒〓晴夫
    • 雑誌名

      椙山女学園大学文化情報学部紀要 第9巻第2号

      ページ: 103-114

  • [学会発表] 北京の住宅開発について2009

    • 著者名/発表者名
      土居晴洋
    • 学会等名
      日本地理学会平成21年度秋季学術大会
    • 発表場所
      琉球大学
    • 年月日
      2009-10-25
  • [図書] 中国近郊農村の地域再編2010

    • 著者名/発表者名
      季増民
    • 総ページ数
      355
    • 出版者
      芦書房

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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