研究課題/領域番号 |
20320130
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研究機関 | 広島経済大学 |
研究代表者 |
中山 修一 広島経済大学, 経済学部, 教授 (30084122)
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研究分担者 |
田部 俊光 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20272875)
志村 喬 上越教育大学, 学校教育研究科, 準教授 (70345544)
高田 準一郎 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 準教授 (80454289)
永田 成文 三重大学, 教育学部, 準教授 (40378279)
佐藤 真久 武蔵工業大学, 環境情報学部, 講師 (00360800)
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キーワード | 地理教育 / ESD / 持続可能な開発のための教育 / 教材開発 / カリキュラム開発 / 地図 / 環境教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、2002年にヨハネスブルグ・サミット(持続可能な開発のための世界サミット)で日本政府が提案し国連決議を経て、ユネスコが主導する「国連持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」に即応し、地理教育におけるESDの位置づけを文献資料により整理し、その上で主要国を対象とする海外調査によりESDを踏まえた授業レベルの好事例を収集・分析し、我が国の小中高校、大学の地理教育におけるESD準拠の地理カリキュラム並びに授業モデルを3年計画で開発することである。 初年度の2008年度は、第1回研究集会(7月)で、まず、ESDと地理教育の基本的関係を整理・分析し、メンバーの共通理解を図った。その上で、メンバーが手分けしドイツ、イギリス、アメリカ、インドネシア、ニュージーランド5か国の現地調査により、ESDに焦点を当てた地理教育の基本的考え方と授業レベルの好事例の収集・分析に力をいれた。この間、8月には、ドイツ・ベルリンの日独センターが主催し、メンバーの一部が招待された「日独ESDシンポジウム」に参加、日独の教員間の共通理解を図った。年度末に現地調査の成果を持ち寄った第2回研究集会(3月)を開き、現段階での成果と今後の開発課題について、共通理解を深めた。 今年度の成果として、収集資料の分析から我が国の小学校から大学レベルの地理授業に実践可能な教材開発の基本方針を把握できたこと。また、同時に主要国のESD準拠の地理授業を分析・整理できたことは、2年度目(2009年度)の授業実践モデルの開発に向けて大きな成果であったと評価できよう。
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