研究課題
基盤研究(B)
在来知は、抽象化されリスト化された「知識」として教えられるのではなく、人が対象との関係から直接つかみ取る知である。それは身体と環境に埋め込まれたままで人から人へと伝えられる。このとき在来知は人々の日常的な実践-運動する身体を通して形を与えられるのであり、人と環境の間で揺らぎながら成立する。本研究では在来知を環境との関係性の取り結び方の問題と捉え、関係を動的に保つことによって対象を捉えるやりかたとして読み解くことを通して、在来知の多様なありようと明らかにし、「動き」から在来知を描く理論的方法論的基盤を見いだすことを目的とする。研究に参加するメンバーはそれぞれが極北、オセアニア、アフリカ、日本と別々のフィールドでの調査研究を蓄積してきたが、本研究ではそれら個別フィールドでの調査に加えて、日本の秋田県に基盤フィールドを設定し、共同調査を行うことを通して、「動き」を通した在来知への接近法を検討する。
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文化人類学 74(4)
文化人類学 75(1)
Proceedings of the 16th International Conference of Ethiopian Studies(ed.by Svein Ege, Harald Aspen, Birhanu Teferra and Shiferaw Bekele)
Proceedings of the 16th International Conference of Ethiopian Studies.(ed.by Svein Ege, Herald Aspen, Birhanu Tefena and Shifeaw Bekele) 383-394
トーテムの物語:北西海岸インディアンのくらしと美(北海道立北方民族博物館)
ページ: 48-51