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2009 年度 実績報告書

現代社会における異文化共生の公共人類学的研究-東アジアと北アメリカの比較-

研究課題

研究課題/領域番号 20320132
研究機関東北大学

研究代表者

嶋 陸奥彦  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30115406)

研究分担者 沼崎 一郎  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40237798)
久保田 亮  東北大学, 大学院・文学研究科, 助教 (80466515)
キーワード公共人類学 / 異文化共生 / 東アジア / 北アメリカ
研究概要

本年度は、外国人集住都市である岐阜県大垣市・美濃加茂市・可児市における多文化共生行政の実態を調査した。また、静岡県の外国人集住都市における多文化共生施策の現状と、それに対する文化人類学の理論的・実践的貢献について、専門家から意見を聴取した。これに対し、東北地方は外国人散在地域であるため、比較対象のために、秋田県・岩手県・宮城県・福島県・山形県で活動する行政・NGO/NPO団体やボランティアの方々のインタビューを行うとともに、意見交換を行った。その結果、東北地方において望まれる多文化共生施策は、外国人集住都市とは異なるものであるべきだという知見を得た。そして、外国人散在地域の多文化共生施策の立案にあたり、文化人類学者等研究者の積極的な参加が強く求められていることも明らかとなった。こうした成果を踏まえ、公共人類学の可能性と必要性について、公共社会学・公共人類学との比較研究を行うとともに、日本文化人類学会北海道地区懇談会において東北大学の試みについて成果を発表し、専門家と意見交換を行った。その結果、従来型の「学問の社会的還元」とは抜本的に異なる形で、研究者と行政・NGO/NPO・市民運動家が対等に意志決定過程に参加し、共同で研究課題を設定し、共同で調査研究を行うのみならず、問題解決へ取り組む、新しい公共フォーラムの構築が求められていることが明らかとなった。本年度の活動を通して、多文化共生施策において先行する外国人集住地域の行政職員・研究者とのネットワーク作りを行うとともに、外国人散在地域である東北地方の行政職員・市民活動かとのネットワーク作りも行うことができた。このネットワークを維持発展させて、新しい公共フォーラムを実際に構築し、機能させることが次年度の課題となる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 公共人類学の可能性と必要性2010

    • 著者名/発表者名
      沼崎一郎
    • 学会等名
      日本文化人類学会北海道地区懇談会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2010-03-06

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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