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2009 年度 実績報告書

ソーシャル・インクルージョン構想と社会資源を活用した行刑福祉

研究課題

研究課題/領域番号 20330014
研究機関一橋大学

研究代表者

本庄 武  一橋大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (60345444)

研究分担者 土井 政和  九州大学, 大学院・法学研究院, 教授 (30188841)
山口 直也  神戸学院大学, 大学院・実務法学研究科, 教授 (20298392)
三島 聡  大阪市立大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60281268)
金 尚均  龍谷大学, 大学院・法務研究科, 教授 (00274150)
キーワード刑事法学 / 社会福祉関係 / ソーシャル・インクルージョン / 受刑者 / 社会復帰 / 地域生活定着支援センター / コミュニティ / 社会復帰促進センター
研究概要

21年度に実施した研究は以下の通りである。
1.国内調査: 北九州医療刑務所、北九州自立更生促進センター、福岡刑務所、南高愛隣会、長崎刑務所、長崎県地域生活定着支援センター、長崎啓成会、佐世保白雲に赴き聴き取り調査を実施した。その結果、障害を有する受刑者・出所者に対する処遇及び社会復帰支援の新たな取組みにより、従来支援を受けられなかった層に対する支援が始められているものの、まだまだ体制作りが十分でないこと、また一般受刑者の社会復帰支援のために存在している従来型の更生保護施設と新たに作られた自立更生促進センターにはそれぞれ一定の意義が認められるものの、抱えている問題も大きいことが明らかになった。
2.海外調査: ドイツにおいて薬物依存者支援施設の実情を調査し、依存の程度に応じて現実的かつきめ細かな対応がなされていることが明らかになった。また、イギリスにおいて出所者をスムーズに社会生活に移行させるための支援の実情を調査し、入所中・出所後の支援をシームレスに提供するための取組みや、住居・就労等の様々な支援を統合的に提供するための取組みが意識的になされていることが明らかになった。
3.理論研究及び成果発表: 20年度・21年度に実施した実態調査の成果をも踏まえつつ、特に民間企業が参入したPFI刑務所で地域住民をも巻き込んだ社会復帰支援の取組みとその課題について理論研究を進め、論文を執筆した。また、刑事施設や出所者支援施設と地域社会の関係が深まりつつある一方、対立が先鋭化しかねない現状において、施設が地域といかに向き合うべきかについて、学会発表としてテーマセッションを実施し、参加者との討議を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 第二幕を迎えた刑事施設における民間委託2009

    • 著者名/発表者名
      本庄武
    • 雑誌名

      刑政 120巻11号

      ページ: 24-36

  • [雑誌論文] 日本における受刑者処遇理念の変遷と今後の展望2009

    • 著者名/発表者名
      本庄武
    • 雑誌名

      龍谷大学矯正・保護研究センター研究年報 6号

      ページ: 31-46

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 刑事施設民営化の比較法的検討2009

    • 著者名/発表者名
      山口直也
    • 雑誌名

      刑法雑誌 48巻3号

      ページ: 475-487

  • [雑誌論文] 企画の趣旨 (特集・刑務所への民間参入の意義と課題)2009

    • 著者名/発表者名
      土井政和
    • 雑誌名

      刑法雑誌 48巻3号

      ページ: 436-438

  • [学会発表] 刑事施設と社会2009

    • 著者名/発表者名
      山口直也, 佐々木光明, 歌代正, 田島良昭, 本庄武
    • 学会等名
      日本犯罪社会学会
    • 発表場所
      北九州市立大学
    • 年月日
      2009-10-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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