研究課題/領域番号 |
20330022
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
松井 芳郎 立命館大学, 法務研究科, 教授 (00022418)
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研究分担者 |
森田 章夫 法政大学, 法学部, 教授 (30239652)
薬師寺 公夫 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (50144613)
小寺 彰 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (80107490)
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キーワード | 国際法学 / グローバル化 / 司法改革 |
研究概要 |
本年度は、研究計画に基づき、以下の研究を遂行した。 まず、国際関係法教育の現状を分析するため、本研究の準備段階で行っていた各大学の国際関係法教員にアンケートの集計を再度精査し、その結果について、国際公法および私法に区分して分析を行った。このアンケートの集計結果については国際法学会のホームページに掲載されている。また研究環境に対する若手研究者へのヒアリングも行い、国際関係法を学ぶ上での課題などについて情報を収集することができた。 第二に、立命館大学、法政大学、立命館アジア太平洋大学(APU)の3研究機関で国際関係法に関する諸外国の教科書を収集した。前2大学では欧米の国際関係法の教科書を中心に、APUでは中国や韓国などアジアにおける教科書を収集し、比較検討をおこなった。これらの分析を踏まえ、次年度におこなうシラバスの検討を踏まえて、カリキュラムのモデル化を模索する。 第三に本研究テーマの海外の動向を検討するために、8月にリオデジャネイロで行われた国際法協会(ILA)の学術大会に研究分担者(森田章夫法政大学教授)と研究協力者(兼原敦子立教大学教授)を派遣した。そこで海外における国際法学習者との共通の課題が存在することなどが明らかになり、様々な研究の連携の必要性を確認した。 第四に社会連携の可能性を検討する目的から、日弁連と共同研究会を3回行い、国際関係法教育と実務の連携について議論した。この企画は、実務家、研究者共に積極的評価がなされた。この成果については、雑誌『自由と正義』において掲載され、次年度も引き続き継続する予定である。
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