研究課題/領域番号 |
20330022
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
松井 芳郎 立命館大学, 法務研究科, 教授 (00022418)
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研究分担者 |
森田 章夫 法政大学, 法学部, 教授 (30239652)
薬師寺 公夫 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (50144613)
小寺 彰 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (80107490)
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キーワード | 国際法学 / グローバル化 / 司法改革 |
研究概要 |
本年度は、研究全体の総括をおこなうことを目的として、以下の研究活動を行った。 カリキュラム改革班およびシラバス改革班は、それぞれの班の代表である森田章夫および薬師寺公夫が、8月にハーグ(オランダ)で開催された国際法協会(ILA)74回研究大会に出席し、諸外国の国際関係法教育の現状と課題について、最新の情報を入手し、それぞれの班で分析をおこなった。同研究大会には、研究協力者として洪恵子教授(三重大学)および濱本正太郎教授(京都大学)に出席してもらい、協力を仰いだ。 社会連携班(代表:小寺彰教授)は、昨年の日本弁護士連合会との共催セミナー「シリーズ『国際法の理論と実務』」に続き、8月25日から27日にかけておこなわれた「国際分野のスペシャリストを目指す法律家のためのセミナー」 の企画に協力し、初日のプロローグ・総論では、研究代表の松井芳郎が国際法概論を担当した。 そして3年間の研究成果のまとめとして、2月14日にシンポジウム「グローバル化の時代における法と法学教育:国際関係法を中心に」を開催した(日本学術会議法学委員会「グローバル化と法」分科会と国際法学会の共催)。同シンポジウムでは、松井芳郎の司会で、本科研メンバーから、薬師寺公夫および森田章夫が報告をおこなった。また、学術会議の会員、ならびに外務省および弁護士からも報告をいただき、国際関係法教育が置かれている現状や課題に加えて、法学研究の将来展望などについても研究機関(大学院)に対する積極的な提言をおこなった。 本研究を通じて、日本の司法制度改革の影響は、単に新司法試験発足に伴うロー・スクールに限定されるものではなく、研究者養成機関にも波及していることが浮き彫りになった。また大学教育のグローバル化は、アジア諸地域の留学生の動向にも影響を与え、日本の国際関係法教育も大きな岐路に立たされていることが明らかとなった。
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