研究課題
国際関係学と経済学の専門家による本研究は、安全保障と政治経済の領域における紛争と対立の背景にある共通問題を解明し、それらの問題を解決する方途を探究しようとするものである。それらの問題とは、(1)主体間で適切な提携を形成するという提携形成問題、(2)有限価値を主体間で円満に分配するという分配問題、(3)分配や主体の行動に関して、信頼可能な約束を樹立するという約束履行問題である。平成22年度の研究において代表者と分担者は、特定の政策領域において、上記の問題を勘案しながら分析モデルを構築し、モデルを基に解析作業を進めた。分析モデルが経験的データから大きく乖離した場合、分析モデル自体に問題がある可能性があるため、モデルの修正を行い、もう一度、解析を繰り返した。こうして得られた暫定的研究結果を基に、各研究者は邦語または英語で研究論文を仕上げた。研究組織のうち2名が、研究組織外の専門家を招聘した年2回開催予定の合同研究会で研究報告を行い、2名が平成23年3月にカナダ・モントリオール市で開催された国際関係学会(ISA)で研究報告を行った。その他、22年度の研究成果の一部として、次ページの業績を上げた。
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International Relations of the Asia-Pacific
巻: 10 : 3 ページ: 491-514
Japanese Journal of Political Science
巻: 11 : 3 ページ: 275-289
Journal of Peace Research
巻: 47 : 1 ページ: 1-13