研究課題/領域番号 |
20330034
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西谷 真規子 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (30302657)
|
研究分担者 |
杉田 米行 大阪大学, 言語文化研究科, 教授 (00216318)
庄司 真理子 敬愛大学, 国際学部, 教授 (20192627)
宮脇 昇 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (50289336)
足立 研幾 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (70361300)
大賀 哲 九州大学, 法学研究院, 准教授 (90445718)
|
キーワード | 政治学 / 国際規範 / 人道規範 / トランスナショナル |
研究概要 |
プロジェクト二年目の本年度は、国内学会での報告を中心として研究成果を共有・公開しながら、共同研究の熟成と発展を図ることに重点を置いた。春季平和学会では、高橋が「トランスナショナル公共圏の理論と実践-NGO外務省定期協議会をめぐるポリティクス」と題する報告を、また西谷が「トランスナショナル社会運動による公共圏形成-NGOによるコミュニケーション行為としてのargumentation概念」と題する報告を行い、公共圏という概念をキーワードに、トランスナショナルな社会運動の媒介によって規範が形成されていく過程を議論した。また、秋季平和学会では、杉田が「9.11前後の朝鮮半島をめぐる日米中関係-国際規範の相克」、足立が「9.11後の通常兵器規制をめぐる国際規範の展開-クラスター弾問題を中心に」と題する報告を行い、9.11後の国際規範状況について議論した。さらに、西谷が討論者として、「国際規範」および「安全保障規範」という概念に対する両報告の立場の違いを整理し、本プロジェクトにおける「規範」概念の多様な可能性について言及した。以上のように、本年度は、トランスナショナルな規範形成局面と地域および国際レジームにおける国際規範形成局面とが比較的バランスよく共同研究報告のテーマとして取り上げられたと同時に、国連グローバル・コンパクトやCSCEといった個別の国際レジームや地域レジームでの規範形成についても水面下で知見の共有が行われ、その成果は来年度以降一部公開される方向で準備が進められている。
|