研究課題/領域番号 |
20330034
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西谷 真規子 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (30302657)
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研究分担者 |
庄司 真理子 敬愛大学, 国際学部, 教授 (20192627)
杉田 米行 大阪大学, 言語文化研究科, 准教授 (00216318)
宮脇 昇 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (50289336)
足立 研幾 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (70361300)
高橋 良輔 佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (70457456)
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キーワード | 国際規範 / 国際政治 / トランスナショナル / 政治学 / 人道的規範 / 社会運動 / アイディア / マルチステークホルダー |
研究概要 |
本年度は、来年度の書籍出版とシンポジウムを視野に入れながら研究を発展させ、体系化する作業が中核となり、ミネルヴァ書房から共著を出版することが決定した。また、研究結果の共有と熟成・発展のために、アメリカ国際政治学会(lnternational Studies Association)年次大会でComplex Evolution of Norms: Contestation, Coordination, and Multi-Actor Processと題するパネルを組み、英米の学外研究者とともに成果報告・討論を行った。 研究内容としては、規範形成における多様なアクターの参与、アイディアの競合、制度的枠組みの特徴の三点が、本年度の重点課題であった。国連グローバル・コンパクトにおけるマルチステークホルダー・プロセスの実態、腐敗防止諸条約形成における社会運動の役割と課題、社会運動が国際政治と国内政治を連結することで規範形成および履行過程に実質的に関与するメカニズム、医薬品の特許をめぐるフレームの競合、デモクラシーとコスモポリタニズムという思想間の競合、アメリカの推進するグローバル戦略と日本の戦略的規範との競合等が、具体的な研究テーマとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
各メンバーがそれぞれの担当分野の研究を進め、学会等で積極的に発表するとともに、全員で共著の内容について討議し、共通のフレームワークによる分担執筆の形での、日本では珍しいタイプの学術書を出版する手筈を整えた。
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今後の研究の推進方策 |
2012年度中(諸事情による遅延の場合もあるが)の出版が決定したため、今後は予定通り、出版に向けての執筆と討論が中心的な作業となろう。昨年の段階ですでに全体のフレームワークと各人の分担は概ね決定しているので、今年度はそれをもとに各人が執筆し、相互批評により書籍全体の構造を特定し、全体構造に基づいて各自書き直し、最終稿とする予定である。
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