研究概要 |
分担者各自が本研究プロジェクトのテーマに沿って研究を行い、それぞれ学会発表等を行った。小峯敦(龍谷大学教授)は、本年度は協力研究者として参加した。そうした研究の成果の今年度の仕上げとして2010年3月8日早稲田大学において、国際シンポシウム「経済思想史における人口・貧困・福祉:国際比較」を、外国研究者3名を招聘し開催した。招聘外国研究者は、John Vint(Manchester Metropolitan University), Gilbert Faccarello(University of Paris 2),Mats Lundahl(Stockholm School of Economics)である。 3名の外国研究者と渡会、新村。江里口が、それぞれシンポシウム用にペーパーを用意し報告し、討論を行った。John Vintは賃金基金説に於ける人口・労働者福祉を、Gilbert Faocarelloはフランスの18-19世紀に於ける人口・貧困・福祉の経済思想を、Mats Lundahlはスウェーデンの経済思想史に於けるヴィクセルの人口・貧困論を、新村はスミスとヒュームにおける貧困と不平等の問題を、江里口はウェッブ夫妻のナショナル・ミニマム論を、渡会は日本の江戸時代の人口・貧困論を、それぞれ取り上げ論じた。 上記国際シンポシウムでは、イギリスの経済思想史における人口・貧困・福祉思想を論じ(新村、Vint、江里口)、それとフランス(Faccarello)、スウェーデン(Lundahl)、日本(渡会)のケースとを比較検討した。
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